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2012/02/22(水)
京都学生演劇祭 内閣賞審査結果2
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8位 ドキドキぼーいず 好み265 演出25 スタッフ25 演技力7 声量26 キャスト35 ビジュアル17 笑い21 独自色13 45分29 脚本152 =基礎点625+動員ボーナス55人=680点
これはびっくりした。ドキドキぼーいずを唯一見たのは一昨年の一昨年だったが、芝居が楽しめなくても(基本、他人の芝居があまり好きじゃないからはなから期待してないので)しゃあないと思う私が珍しく怒った劇団で、クーラーが故障してて暑かったてのが一番イライラの原因だったが、「説教臭く陰鬱」さらに事前に作演の本間君が大口たたいてたのに、これかいってのが原因だった。 なので、かなり色眼鏡かけて、好み点10点もあるぞって見に行ったのだが、見事好み点か半数越え。というか見違えた。しんどい原因だった説教臭さがなくなり(説教自体はしているので、本当に説教臭くなった)、陰鬱がポジティブな展開になっている。独自色の薄さは難点だが、演出、脚本ともによく、役者をかっこ良く可愛く見せられてるのがよい。 なにより、「大賞狙いより、来月の本公演に見に来てもらう為に、続きが気になるように作っている」と感じられるのが、演劇祭をそして制限時間をうまく利用したなと感じた。本間君自信の役なんか、本当はもっと魅力的な役な筈なんだがあえて必要部分を切って、本編見てねにしたと思ったもの、たいへん交換を持てた。
7位 蒲団座
好み315 演出28 スタッフ26 演技力8 声量27 キャスト20 ビジュアル7 笑い27 独自色48 45分22 脚本145 =基礎点673+動員ボーナス66人=739点
去年かなりきつかった蒲団座の大躍進は今年の学生劇団最大のサプライズだっただろう。正直、それ以外の蒲団座も見てて、レベル不足はありまったく期待していなかったのだが、先輩から受け継ぐ系譜ではなく、まったく独自に開発した坂口君は今回の最優秀演出家賞だと思う。とにかく、私の好みではないのと、脚本が凄いというわけではないという点で、演出点演技力点が低い内閣賞では評価しづらく、この順位になってしまったが、演出28点、独自色48点でのはほぼ満点。「平田オリザに見せたい」「仲良くなりたい」という政治的な意味で「アゴラに連れて行きたい」と思い、候補には最後まで残っていた。とにかく「無冠にしてはいけない」と思わせる作品で、アーコン賞をとったから内閣賞ではこうなったが、坂口君は新星。色々関わって行きたい。
6位 髭プロ企画
好み331 演出23 スタッフ16 演技力7 声量25 キャスト35 ビジュアル18 笑い34 独自色25 45分5 脚本150 =基礎点669+動員ボーナス78人=747点
とにかく熱い、「つか愛」がはんぱない。演劇祭で既成ってのは大きなハンデになるはずだ。しかし、むしろつかをしているというのが強固な魅力になっていた。もう、いい顔してるんだ。むさい男だけど、ビジュアルは18点だ。ここもまた「無冠が惜しい」ところだったので、個人賞とアーコン賞は嬉しい。いや、「オリジナルののるてをやるのに、アゴラの前座でなぜかつかこうへい」ってのも面白なと思ってたけど。ただ、これはもっと長く見たい。なんで45分点は低い。
5位 SFP 好み380 演出22 スタッフ15 演技力6 声量25 キャスト34 ビジュアル11 笑い37 独自色32 45分22 脚本128 =基礎点712+動員ボーナス70人=782点
いや、ここは個人的サプライズだ。SFP絶対2桁順位だと思ってたもの、蒲団座の確変は事前に聞いてたがSFPはノーマークて会場にいったもんで。
それこそ10年前からSFPは見てるが、さすが女子大の劇団なので「女子女子乙女乙女してて恥ずかしい芝居」をずっと見て来たわけですよ。もう、おっさんには辛いんですね それが一変、おっさんが笑える芝居をしているのである。それこそ、学生劇団じゃなきゃレベル低いなあ、というが男女共学劇団だったらベタベタやなあって芝居なんだが、「乙女乙女してたはずの女子大生が、1年ておっさんをしている」のである感動である。かなり失礼になるが、今まで「微妙なビジュアルの子」も「お嬢様、ごきげんよう」の世界な芝居をしてたのが「ゲヘへ、実際は野郎の目がないから気楽なんでっせ」て芝居をしている感動。キャラがいい、主役のリーダーや出来る泥棒の人のまあベタベタな魅力に、誘拐される中学生のベタ、家庭教師(大崎君にそっくりな)のベタ、どれも魅力的。話もベタなんだが、ハートウォーミングでとても好感。もう、京女生だった今井ひとみがわざわざ下劇に入ったようなSFPではないだろう。 内閣賞を「SFP」にしたら、まさか誰も予想してなくて本当にみんな驚くだろうし、ありかもとは思ったが、逆に良い意味で「高い点さえ出せば無冠でも良い」作品だと思ったのでなし、これがまた賞品が「アゴラ」じゃなく、本当に単に内閣賞ってだけならあったかもね
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