|
2012/05/25(金)
僕が持つ愛というコントロールのきかない恐ろしい感情を受け取りに来てほしい
|
|
|
さて、いよいよ本番である。たぶん、最後の日記。もう300は超えているので、本番36時間前の予約数としては過去最高。動員も過去最高といきたいところであるが、ここでピタっと止まればそうはならんので、もっともっと来てほしい者です。鈴木邦男氏の回は、前売りは売り切れてはいますが、当日券は各ステージ15枚程度は出します。特に新入生は当日でも無料なんで是非来てほしいと思っています。ちなみに開場は45分前でいつもより早いのでご注意を。
ま、で本番な訳です。今回は、愛国心と恋愛がテーマなわけです。どちらも愛です。しかし、「愛」の素晴らしさを解いているかというと、ちょっと違います。「愛」は「執着」です。執着ほど、非合理的なものはない。物でも人でも愛するものを失った時、一番簡単な方法はさっさと代替を見つける事です。彼女と別れた、未練タラタラするより次の子を作ろう。大切なものを壊した、悲しむより次の物を買おう。国が滅んだ、殉死するより亡命先で楽しく暮らそう。愛する人を殺された、復讐するより忘れよう。その方が合理的です。暴力的愛国心もストーカーも愛からきます。幼児虐待だって、愛がないならさっさと捨てればいいのに、我が子は手元に置きたいという執着から招いている悲劇でしょう。私は佛教大学の出身なんですが、授業でそのことを大昔印度の仏陀だかいう偉い坊さんが気付いて、家族を捨てて修行に行っただかいうことを習いました。
私も正直、ノルマ払ってくれるからって下手な役者を使っているより、投資としてギャラを払って良い役者を使った方が売れるかもしれません。スタッフも、ギャラをけちらず高い人を雇った方が、リターンも大きいかもしれません。吉田寮なんか使わず、よい劇場を使った方がいいかもしれません。そもそも、京都なんかすてて東京でた方がいいかもしれません。
しかし、それが出来ないのが愛です。私は、今やってる仲間と今来てくれているお客様が好きすぎる。誠に、非合理的だ。私は、そうやって愛という感情を持つが故に合理的、論理的判断が出来ない自分は、排他的愛国心による戦争やストーカーや幼児虐待や復讐をしてしまう心をもっているということになり、それが非常に怖い。
しかし、だからこそ書けた作品だとも思ってるし、愛という感情を持っていて幸せもいっぱいあるし、愛する国も愛する妻も愛する仲間もいてとてもハッピーな人生だと思う。
そのおそろしい愛という感情をぶつけるために、本番ではお客様を楽しませ、役者スタッフに充足感を与えて行きたいと思っております。僕の愛を受け取りに来てください。予約はこちらです
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=34396
|
|
|