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2012/08/10(金)
アゴラは悔いが残る結果に
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と、いうわけでアゴラ公演に行って来た。
動員、芝居の出来ともに悔いが残る結果であった。正直、前回のように準備期間3ヶ月でこの結果なら、ともに十分といえる。しかし、アゴラの内定が出てから1年2ヶ月あったわけだ。それでこの結果ではとうてい満足出来ない。
まず、動員は200名は超えて、のるて初演時とほぼ同数となった。あのアゴラ劇場でやったのに、2年前とほぼ同数ではとうてい満足出来ない。
観客の動向を見ると、あずアゴラの支援会員の動員は地方の無名な劇団が行った割にはかなり来ていただいていて、ここはかなり取り込めた。支援会員以外でも、東京の小劇場をよく観劇する層、ここはかなり取り込めたと思う。「劇団」として考えれば、ここを取り込めたのは今後東京公演を重ねようとした場合は大きい、ここは誇って良い。
ただ、「実際に小劇場をしているプレイヤー」は、昨年HAPPLAYで京都に来てくれて、受付手伝って親交を深めた劇団を中心に招待状を送ったが、ほとんど取り込めなかった、ようは演劇界内のうちの知名度は「観劇層はチェックしなきゃならないが、実際に演劇をしている人たちは稽古を休んでまで行くほどではない」という位置なのだと思う。早く、稽古を休んででも行けるだけの劇団にならなくてはならない。
あと、評論家さんやプロデューサーさんに、送った招待状がほとんど回収出来なかったのも悔しい。今後の仕事とか、展開とか考えると、あまり残せなかった、これはアゴラをチャンスだと思って参加してくれたメンバーに返せなかったということだから申し訳ない。
そして、一番は表現規制関係者の目減りを食い止められなかったことだ。のるて初演が200人、規制と関係ない非国民文化祭が100人の動員だったから、おおまかにいえば、初演ののるてでは100人以上規制反対派が来てくれたわけである。規制反対派は芝居を見る層ではないから、規制の話じゃないと来ない訳ね。しかし、当然2年前より規制反対派の規制へのモチベーションは違う訳で、ツイッターでの情報の広がり方を見ても2年前とは全然違った。そこを補填するために、規制反対派の方々と交流したり、なんとかしたが及ばなかったといえる。2年前、この問題に興味がある人のかなりの人がのるてをしっていたと思うが、今回はのるての再演があることをしってる反対派は半分もいなかったんじゃないかと思う。これはもう、我々が悔しいというより、知らせられなかった反対派の方々に申し訳ない。手前味噌がだが、のるては今後の規制反対運動の切り札の一つだと思ってるし、なにを置いても行かなきゃならんものだという風にまで出来なかったのは申し訳ない、もし評判を聞けたなら、ぜひ関東の人でも名古屋まで来てほしいと思う。
で、芝居の出来についてもかなり悔いが残る。私は私の脚本は世界一面白いと思っているので、笑の内閣がよくいわれる「役者が下手」とか「暗転の処理とか、演出がてきとう」とかなんて「たかが」だと思っている。しかし、そのたかがで、評価をされないということが悔しい。そこで、今回は新総裁として唐仁を参謀に迎えて作品を作った。
残念ながら、劇的な改善は見られなかった。個別個別に初演より良いところか多々あるが、まだまだ下手だ。東京まで来て、あのアゴラでやった芝居がこの出来かと思うと本当に悔しい。
もう一度、目的をきっちりさせなければならない、「出来の良い作品をつくりたい」のか「面白い作品を作りたいのか」「名を挙げる作品をつくりたい」のか「規制を止める作品を作りたいのか」答えは全部だけども、まだまだみんなのあわせが出来てない。
しかし、名古屋では同じ悔しい思いはしたくない。まだ4分の1終わっただけである。まだまだ戦いは続くのだ
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