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2013/11/26(火)
特定秘密保護法はお約束ギャグ化して抜けない刀にせよ
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さて、特定秘密保護法案である。もちろん、反対だし、パブコメ書いたし、来週東京に行く際は反対集会にも行く予定だが、それでも反対のファックスは自宅に金がなくコンビニで50円かける金がなくてメールしか送ってないしデモに行ったりとやれることを全部したかと言えば否である。何故かというと、演劇が忙しいからだし、表現規制、ダンス規制削除にヘイト対策と他にやらなければならない政治課題がたくさんあるからだ。
だからって、反対はもちろんである。正直、ダンスやヘイトどころの話ではない。秘密の指定がどうだのの以前に、「なにが秘密かはわからん」のだから、実際に秘密を漏らしてない人でも「お前秘密漏らしただろ」って逮捕して「いったいどんな秘密を漏らしたんだ」と聞いても「秘密だから答えられない」じゃあ、弁護にしょうがない。そういうカフカなみの不条理な最強法案だからだ。
それでも、忙しくて出来なかった。私は多分、小劇場でやってる売れない演劇人の中では(オリザさんや坂手さんは売れてる分類したうえでですよ)日本で一番政治活動してると思うけど、それでも議員会館張り付いてなんだってはする暇がない、というか自公に過半数握られてる以上成立してしまうのはしてまうのである。
じゃあ、次の策はなんちゃあといえば、法はあっても抜けない刀にさせる事である。あれだけ騒いだ、「東京都青少年健全育成条例」による漫画規制は3年経った今でも、まだ1件も無い。それは卑猥なエロ漫画が自主規制されてるからではない、あれだけ騒いだ甲斐があったからと言える、あんだけ騒いで下手にやるとまずいなってさせたからだ(強硬派だった倉田潤の後任の青少年治安対策本部長に穏健派が来たのもそのおかげかもしれない)。手前味噌だけども、うちが「のるてちゃん」で「ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンでもアウト」とかさんざんネタにしたのだってその一つになった自信はある。法律なんてあっても実際は運用されないもんなんかいっぱいある、制限速度度とか
そして、特定秘密保護法だって、施行直後から「反体制ってだけでバンバン捕まえる」まではおそらくはしない。最初は、私でもこれは使ってくれて当然でございますよと言えるような、本気でまずい外国のスパイとかから適用してくるはずである。なら、表現者の皆様、演劇人にお願いしたいのは、その段階のうちに、お約束ギャグとして「しょうもない秘密を言う」→「それは特定秘密だ逮捕だ」ってのをどんどん取り入れてほしいと思うのである。別に政治性がある芝居で入れる必要などない、「××はカツラだ」→「特定秘密だ」、「××はソープで童貞を捨てた」→「特定秘密だ」なんでもいい。ようは「特定秘密保護法というのは、どんなくだらないものでも秘密に出来るという認識をすべてのお客さんが常に知っている状態」になって、ベタベタなお約束ギャグとしてあらゆる芝居、ドラマ、コントなどで使われると=色んなパターンの秘密指定の方法が色んな作家によって提示される=権力側としてはその方法での秘密指定を露骨に出来なくなりやり方が減っていく=抜けない刀になるに近づく。
逆に、「風営法でダンスがダメ」なんてのも4年前までは、実際に運営する馬鹿な警察なんていなかった、しかしいないうちから「そんな馬鹿をするやつなんかおまへんやろ」てギャグにしてなかったから許すようになったとも言えるのだ。恐れることはない、「特定秘密」って言っただけで笑いが取れるなんてこんな楽な話ないじゃないか、そんな簡単に笑いが取れる単語なんて「うんこ」と「ちんこ」くらいしかないところに、知的エッセンスもある「特定秘密」どんどん活用していこうじゃないか
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