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2013/12/16(月)
ツレウヨ 出発
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いよいよ、明日東京にむけて出発である。おかげさまで、現時点の予約で東京公演の過去最高動員を突破する数を頂いている。21日13時の回は売り止めである、19日のプレビューと21日18時半も売り切れ間近である(日曜日は昼夜ともスカスカだが、ムラありすぎる)。なにが原因で伸びてるのかはよくわからん。本当に今年になって、ヘイトスピーチが社会問題化しているからなら、去年の公演決まった段階ではそうではなかったのだから随分ついている。在特会には足むけて寝られませんわ。
しかし、野間さんや安田さんのツイートに登場するにつれ、ネトウヨに絡まれるようになって来た。文句があるなら見に来いやと思うけども、「無料なら」とかぬかす輩もおるので(自分の反対意見の表現に1銭も払いたくねえって言うなら、批判する資格などねえ)、粛々とかわしていくことになるだろう。だいたい、そう単純にネトウヨ批判した左翼的な話じゃねえのは観にくりゃわかんのに、タイトルとキャッチコピーだけでガタガタぬかすのは知性がない
とはいえ、そもそもネトウヨを笑いの対象にしている事に関しては、反ヘイト陣営から批判が無い訳でもない。ちゃかして問題が解決するかみたいなね。
なのでこれはちゃんと言わせてもらいたい。我々の第一の目的は「お客さんを笑わせる事」なのである。表現規制だって、風営法にだって、憤りが無かった訳ではないが、それでも第1は笑わせられるネタだからだ。ネトウヨは笑えるのである、なんでもかんでも韓国が悪い韓国が悪いっていってるのは面白いんだ。逆に、もしソウルで公演するなら、なんでもかんでも日本が悪い日本が悪いって言ってる嫌日ネトウヨをネタにする、なんでも韓国が起原だとか、仏像返さないとか(もちろん腹もたつが)最高に笑えるじゃないか。私にとって、大事なのは思想ではない、笑えるかどうかだ(ちなみに、この物語に出てくるネトウヨは、在特会レベルではない、あそこまでいくと笑えないから)
さらにいえば、出ている役者なんてさらに思想もクソも無い。本当に、威張って言うことでもなく恥ずかしい話なんだが,笑の内閣に出てる人はみんな政治意識の高い、時事問題に精通しているなんてとんでもない。はっきりいって、みんな勉強しなさすぎる。今まで何回も時事ネタ芝居して、ちゃんと扱った問題について、十分な受け答えが出来ると思ったのは、のるてで津川先生やってた田中浩之くらいだ(彼は偉い、ちゃんと勉強してる。なにせ都議会で青少年健全育成条例が可決された時に一緒に傍聴に行ったし)。今回も、みんなに鈴木邦男さんの「失敗の愛国心」や安田さんの「ネットと愛国」とか資料として本を貸しているのに、ちゃんと読んでるのは髭と由良くらいで、みんなロクに読んで来ねえ。はっきりいって、ヘイト問題に関しての知識は0に近い。
そんなんでこんな芝居に出ていいのかって批判をされる方もいるかもしれない。しかし、私はあえていいと言う。それは、彼らは「ヘイト問題について考えてほしい」て気持ちで芝居を作ってんじゃない。本当に100%、「その日見に来たお客さんを笑わせたい」て思って芝居をしているのだ。だいたい、まともに考えれば、こんな芝居出てたらリスキーかもしれんて考えるのが普通だ。なにせ、初演では鈴木邦男・塩見孝也なんて公安監視対象を呼んでるのだ。私は、もうまともに就職しないからいいが、就活控えて右翼や赤軍と付き合いがありまんねんて、とりあえず防衛機密を扱うとこはあかんがなである。
しかし彼らはなんの危機感も無くお気楽にツレウヨに出ている。さらに私は人間性はクソなので、けっして私という人格が好きで集まってる訳ではない。彼らは純粋に、「高間響の書く作品、ツレウヨという作品が面白い」と思って集まっているのだ。
だからこそ、ネトウヨが見に来たって楽しんでくれると思っている。左翼が啓蒙してやろうじゃ、最初から頑に受け入れられないだろうけど、ノンポリの演劇馬鹿が楽しませてやろうって持って来た芝居なら、きっと思想の左右問わず心に届く作品を作れると思っている。もちろん、この問題を深く考えている人にも堪えうるように作って入るけど、まったく知らない人だって笑える作品にしてるはずだ。
だから本当に、東京中の演劇関係者、観劇好き、ネトウヨ、カウンター側、たくさんの人に来てほしい。笑って下さい。面白い作品もって、明日我々は箱根の関を超えます
予約は http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=49949
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