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2013/09/07(土) 韓国版のるてちゃん
 笑の内閣では「非実在少女のるてちゃん」で取り上げた、実在する児童が性的虐待をされている様子を記録した記録物である「児童ポルノ」を規制するという当たり前な「児童ポルノ規制法」の中に、なぜか漫画アニメなどの創作物を含むという問題、日本でも間もなく成立するのは間違いないと思われるが、先んじて韓国では成立している。

 http://www.jfsribbon.org/

 そこで、その問題に詳しい高麗大学の朴景信教授を講師として招いた勉強会が京都で行なわれるという事で行って来た。

 本来の立法趣旨である児童の保護からかけ離れた「被害者が実在しない架空のキャラ」を保護し、実質的な表現規制をする(言うまでもないが、エロ漫画が性犯罪を誘発するなんて科学的根拠は無い、どころか抑止効果の方が高い)という最悪な政策の結果、性犯罪とは無縁な学生や日本漫画の翻訳者が、エロ漫画を持っているだけで大量に検挙されるという社会問題になっているそうだ。問題点は、すでに「のるて」を書いた時に勉強した事なので、目新しいものは無かったが、強姦罪が最小懲役3年なのに、性的児童創作物作成罪が最小懲役5年てのは驚いた。つまり理論上、幼女に欲情した場合、エロいイラストを書いて事故処理するよりレイプをした方が良いというわけである。

 私が気になったのは、それに対する賛成派、反対派の対応。私のイメージからすれば、韓国は日本よりキリスト教徒が段違いに多いし、やはり日本の方が性には開放的なはず(史学科時代、江戸時代の朝鮮使節団が「性的なことにあけっぴろげすぎる」と呆れてる記述があるのを読んだ。特に、日本の伝統=武士道=衆道は、朝鮮使節団にはその良さが全然理解出来なかったようであるし)なので、どうなのかというと、意外な事に強烈な推進人部や推進団体がいないようである、日本には石原、アグネス、葉梨康弘、新谷珠恵、大葉ナナコ、赤枝恒雄、前田雅英、後藤啓二など、ほんまあたま狂ってる発言を多数してくれる演劇にもしやすいキャラがたった推進派人物が多いのだが、朴教授が知る限りそんな強烈な団体個人は無いようだが、粛々と決まってしまったらしい。日本だって、騒いでるのはオタクと一部の意識高い文化人くらいで(演劇人だって、我々の周り以外全然騒いでなかったし)はあるが、韓国はそれ以上にみんな気付かないまま決まってしまったようだ。



 で、まあ本題はその後の朴教授との交流である。韓国でも、ようやく漫画業界等がこの法律の問題点に気付いて、組織化されつつあると、で、一部の表現規制に反対する人たちの中では、なんと「のるてちゃん」は知られているようで、「韓国でも上演出来ないか」と依頼を受けたのである。
 
 わーい、韓国公演だと思ったが、別に我々をお金だして韓国へ呼びたいという話ではなく、演劇になるかはわからず、漫画にするアニメにするかドラマにするかとかどの媒体にするかは別として、「漫画の規制に反対する人の前に、漫画の世界から魔法少女がやって来て反対する」て原案を使って、規制に反対するコンテンツとしてお話を作る「韓国版のるてちゃん」許可が欲しいという事であった。

 まあ、確かに上記のように、石原やアグネスをそのままやってもしゃあないから、韓国でそれに相当する規制はキャラに書き換えなきゃならないし、法律の中身だって日本とは微妙に違うからそこも書き換えなあかんし、日本漫画のパロディネタは韓国の漫画のパロディネタに書き換えねばならない(エヴァは向こうでも有名らしいので、オチはあのままでいけそうだが)。それを韓国のサブカル事情を知らない私が書き換えるのは難しいので、二次創作の許可を出すというのが理にかなっているだろう。だいたい、笑の内閣を韓国に呼ぶのは金もかかるし、役者が朝鮮語話せないしね。

 まあもともと、もう「のるてちゃん」は主演の聖羅が就職した以上再演する気はなかったが、「表現規制がますます深刻化する中では、消したくないコンテンツ」ではあったので、条件次第だがうちいがいの色んな媒体が使いたいとおっしゃってくれるなら、二次創作していいコンテンツにしたいなあとは思っていたが、勉強不足が恥ずかしいが「商業目的ではなく、公益につながるものであれば、細かい条件はあるものの、いったん原作者が許可を出せば自由に使えるクリエイティブコモンズ(現在も授業で使う教材としてならとかなら出来たんでねえかな。たしか教職の授業で習った気がする)という考え方」というものがあると勉強出来た

 とはいえ、私は金に汚いので、どういう条件にするかは勉強して詰めていくが、まだ与太話だと期待しすぎないようにしているが、韓国の方が「韓国版のるてちゃん」を作ってくれるというなら、こんなに嬉しい話は無い。ぜひとも前向きに実現の可能性にむけていきたいところである。

 その後の飲み会でも、韓国もBLは盛んで腐女子がいっぱいて話聞けたり、規制反対のロビイストとして有名なコンテンツ文化研究会の方とクリエーター論で盛り上がったり、なにより高間響国際舞台芸術祭のチケットもたくさん売れてよかった。でも、韓国でやるならツレウヨもやりたいね。
 


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