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2014/07/09(水)
西成報告
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東京の山谷と並び、西日本最大のドヤ街として有名な西成区の釜ヶ崎(あいりん地区)は、我々のような不謹慎演劇人にとってはその名を聞くだけでワクワクするところだ。笑の内閣は、かつてプロレス芝居をした時に、インリン様のパロディで「あいりん様」というレスラーを出してひんしゅくを買ったのであった(なるべくひんしゅくを買いたいということで、スタン・ハンセン氏病ってアイディアも出たがさすがにボツにされた)。
とはいえ、実際の西成についてはよく知らない。スパワールドにいったついでに近くを歩くとかはしたことはあるがである。そんな中、次回公演でダークツーリズムをテーマにするにあたり、制作の前田が西成の街歩きツアーガイドをしている陸奥賢さんに西成をガイドをしてもらい、参加者の勉強の場に使用というアイディアを出して来たので、みんなで行くことになった。
詳しくどんな案内を受けたとか、なにがあったかは書かない。それはネットに書くのはヤバそうだというのもあるけども、興味を持った方は実際に陸奥さんにガイドをお願いして体験してもらう方がよいと思うからだ。
ただ、日雇い労働者のおっさんが昼間から酒飲んで路上で寝ているとか、よく暴動が起きるとかあって怖いというイメージを持っている方がいたら、実際意外な程その通りなんだけども、それが「怖い」ではなく「なんか楽しそう」て感じることが出来るんだな。それは陸奥さんのガイドの巧みさもあるし、実際に楽しそうなんだ。
警察とヤクザと日雇い労働のおっさんの3すくみは、まさに「西成三国志」であり舞台にしたいなあて話の宝庫だった。、実際にその場にいたおっさんにも話しかけられて楽しい会話が出来たし、色々なセーフティーネット施設がたくさんあって「一文無しになっても死ぬ事はねえや、ここなら楽しく暮らせるわ」て希望にもなる。なにより、現存する遊郭、飛田新地の女の子のレベルの高さは歩いているだけでワクワクする。普通の風俗と違って、本当に目の前に座っているのだからパネル修正もクソもない。
で、楽しかったで終わるのではオバカちゃんなのであるが、明らかに冷やかしで歩いている我々に寛容である事は考えさせられた。遊郭に女子と歩いているというのは→「入る気なし」なわけだし、なんだかんだ演劇人はお育ちが良さそうな見た目なわけで、明らかに好奇心でおっちゃんやヤクザの事務所を見ているわけである。しかし、怒られるわけでもなしという点で、「観光として来られ慣れ」しているのではないかと思った。それでいて、少なくとも私には来る前にあった偏見的な物が、見事に「演劇失敗したら釜ヶ崎やな」て気分になっているのだから、こりゃ大成功なのではないかと思うわけです。立派に観光地ではないかと
ここから、じゃあ西成と福島はどう違って、どう応用出来るかとかを考えていかないとならないのかもしれんのだけど、まあそれは頑張って脚本かきます。すいません
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