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2014/08/13(水)
京都学生演劇祭 内閣賞審査基準
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http://kst-fes.jp/ 2013年度はなかった京都学生演劇祭が夏に移動して1年半ぶりに帰ってくる。今までのような2月開催だと、卒業公演とかぶってるから出にくいし、今後全国大会を組織するなら、高校演劇もそうだが上の大会が年度をまたぐと卒業生が出れんという不条理(まあ、大学生の場合勝ちあがったらダブるってことは出来るが)あるから昨年度卒の回生は可哀想だけど、良い移動だと思う。 私は第1回から全作品見てレビューをしている。30前後の中堅劇団の主宰でそれをやってるのは私だけだと自負している。もっと感謝されてしかるべきなのに全然されない。アフタートークも全然呼ばれないし、恩知らずばかりである。 まあ逆に言えば、同世代の連中がなぜ見に来ないのか不思議でならない。15劇団別々に公演してるのを観に行くなんてめんどくさすぎる中、いっぺんに見れるんだから絶好のスカウティングの場なのに。将来は、閉会式でドラフトをしたいくらいである。丸山や向坂とは好きな役者のタイプが似てるので、毎年くじ引きで抽選である。 ただ見るだけではつまらんので、第2回から、笑の内閣賞をだしている。いきなり「アゴラ劇場で前座権」を商品で出した。アゴラは「平田オリザ氏がうんと言わないと出来ない」というのが権威なのに、前座とはいえ私がうんと言わせて立たせるという身勝手極まりない商品で、下劇が優勝した。第3回では「高間響国際舞台芸術祭出場権」という微妙な権利である。愉快犯が出場を果たした。今回はなににするかまだ決めてない。12月にアゴラあるけど。 私はちゃんと加点方式でしっかりとした審査基準を設けるので、ちゃんとした公式の賞や、観客賞より、内閣賞がほしいという奇特な団体はこれをよくみてほしい。 評価は 1000点満点です。100点満点じゃありません。 「脚本」200点 私は脚本家ですから、脚本を重視します。矛盾が少なく、搭乗人物の行動原理がちゃんと人間的、橋田脚本みたいな説明し過ぎも、説明不足も減点ですよ 「演出」 30点 一方、私は演出は重視してません。私は他人の「すごい演出」と言われる芝居見ても、「で?」「台詞はおもろいの?』と思うような奴だからです 「スタッフ」 20点 これも、私はスタッフワークをまったく勉強してないので、良さがわかりません(うちのスタッフたちは、私がスタッフワークの価値を理解してなくてもすねることなく、勝手に良いもん作ってくれる優秀な人たちです) 「演技力」 10点 そして演技の点数はなんと1%しかない。私は私の脚本はどんな下手な役者がやっても面白いと思ってるからです。どうせ学生は下手だし 「キャスト配置」 80点 むしろ重視するのは、下手なのは仕方ないとしても、下手なりに各個人をちゃんとあってる役につけてるかです。うちは絶対にアテ書き(この役は他の役者では代替不能)を信条にしてるので 「笑いに対する畏怖」 50点 これは面白い事をしてるかという意味ではありません。 私は次回福島をテーマにした芝居をするのですが、取材の課程で「被災地を笑いで扱うのは不謹慎だ」という発言をされたことがあります。こんなに悔しいことはありませんでした。私はけっして、揶揄したり馬鹿にしたりのために笑いを使うわけではありません。笑いはこの世でもっとも崇高で人を幸せにする物です。 ですから、笑いに対してちゃんと尊敬の念を持って、「別にやりたいテーマがあるけど、笑えるシーンも作っとかんとね」て感じでうけないギャグをやるとか最悪です。私は笑いは苦手だといって、一切しない方が点数高井です。
「独自色」 30点 そりゃ、独創的なものが見たい。しかし、ベタを恐れないでほしいからここは点は低い 「45分である意義」 30点 長い作品を縮めたものよりは、45分だから面白いって芝居であってほしい。これけっこう難しいです。 「ビジュアル」 50点 見た目まで点数てなんやねんといわれるかも知れませんが、そもそも実社会では「人は見た目が9割」です。それが、5%しか影響しないというのだから、なんて公平なジャッジなんでしょう。 さらに必ずしも美男美女が有利ではありません。キャスト配置でも一緒ですが、「美しさの相対」がちゃんと出来てるかどうかです。学生劇団の中にはあきらかにたいした美人じゃない人が絶世の美女役で出るとか(しかも演技力は下だけど明らかにヒロインより美人が脇役してるとか)そういうのはやめてけれってことです。例えば、ももクロはピンクの人以外全員ブスなので、あの5人しかいない劇団だとしてでピンクの人が絶世の美女訳してるならまあ許せるけども、その中にリプニツカヤを投入するなら当然美女役はリプニツカヤでなければならないわけです。例え、リプニツカヤがあーりんより下手でも。 ようは美男美女がいないなら美男美女がでる芝居はしないとか、気持ち悪い顔の奴がちゃんと気持ち悪い役をしてたら(例えばヒョロヒョロでキモい顔の役者が、パリ人肉殺人の佐川君の役をしてるとか、ぴったり過ぎて高得点になります。 「私の好みかどうか」 500点 「お前の好み」ってなんやねん。しかも点数のうち半分ってどういうことやねん。ほとんどお前の恣意的判断で決まるやないか!ふざけんな!って思うでしょうが冷静に考えてみてください。審査員賞なんてどんなにいいつくろったって所詮審査員の好き嫌いやないですか。むしろその恣意的判断の配分が半分しかないってことは公平です そんな感じです。頑張って下さい
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