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2014/09/06(土)
学生演劇祭レビュー1
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学生演劇祭全団体レビューします
15位 立命芸術劇場 脚本 30 演出 1 スタッフ 2 演技 3 キャスト配置 30 独自色 3 45分 10 ビジュアル 25 笑いへの畏怖 5 好み 80 = 189
昨年かなり酷い出来であぜんとさせた立芸であったが、今年もかなり危険な出来である。空間をつかめていないための無駄な暗転とかまでは多少改善出来ているが、やはりまだ暗転多いし、脚本じたいの無理筋も多いし、むしろ設定じたいはまだ面白みがあったあらすじより劣化してる部分がある。
前も言ったが、これは先輩の責任。運転に例えれば、縦烈駐車や、坂道発進が出来ないのはともかく、ブレーキやアクセルの踏み方すらまだわかってない状態である。立芸の売りである舞台美術が使えない、演劇祭は不利であるが、これは本当になにがどうで、ああであるか先輩が伝えなきゃダメ。
14位 劇団トポス 脚本 75 演出 5 スタッフ 5 演技 4 キャスト配置 40 独自色 5 45分 15 ビジュアル 10 笑いへの畏怖 15 好み 120 = 294
かなり観ていて辛い出来であったのだが、脚本点はそこまで低くはない。物語として破綻してはいないからである。もちろん、あかん点はたくさんある。まずは設定過多。別にロボットの話じゃなくても成立するし、出発って設定もいらんかった。
そのうえで、彼女たちは今回演劇祭に参加した意義が一番ある団体であると言える。あまり外に出ていないために、今まで、同世代の人間がここまでできる。ここまで派裁定しなければならないてわかってかった感が強いので、それがわかれば素直な作風だけに伸びる。特に、少年役の子は良い演技をしていたし
13位 ナマモノ 脚本 85 演出 12 スタッフ 10 演技 5 キャスト配置 25 独自色 21 ビジュアル 15 45分 18 笑いへの畏怖 40 好み 100 =331 前回の演劇祭では、きっちりわかりやすさと面白さを求めて、下手でも勝ちに行ったヒラタユミ作品だが、今回は一気に勝ちに行く気が見られない作品になってしまっていた。いや、彼女がやりたいのはこっちだろうし、脚本を「文学的」に見ると、こっちのが優れているのだが、コンクールであるということを考えるといただけない、こういうのはなれた客が多い試演会向きであって初見の客が多い演劇祭では危険である。
伏線の貼り方等は、3回見ればわかる的なよいものはやってるのだが、いかんせん、表現の仕方がもったいない。ああいうのはギクリとする台詞もあるのに単に聞くだけだと本当にかったるいので、高間響祭の時みたいに、ずっと水を流すみたいな、釘付けに刷る演出ひとつあればかわったんだが、ただ笑いをほぼ排除してる点は偉い。畏怖点高い。
12位 劇団愉快犯 脚本 60 演出 10 スタッフ 7 演技 2 キャスト配置 20 独自色 6 45分 16 ビジュアル 10 笑いへの畏怖 10 好み 235 = 376
昨年は一番私の評価をえた愉快犯であるが、今回は低い。コメディである。コメディであるが評価は低い。なぜかというと、そこまで面白い笑いがないからだ。 こう書くと身も蓋もないのだが、てんで笑えないわけではない。そこそこ面白いネタもあるのだが、笑いに対して、これはこうしておけば笑うだろうって点が甘いし、浅い。あとは設定過多だが、未回収が多いし演技力にも難がある。もっともっと、笑いに対して研ぎすまさねばならないと思う。単純にまったく同じ脚本でも、必死こいて動きまくって汗かいてれば印象が違う。なんか楽してるように見えるんだよな
11位 SFP 脚本 95 演出 8 スタッフ 5 演技 3 キャスト配置 30 独自色 6 45分 12 ビジュアル 15 笑いへの畏怖 15 好み 210 = 399
私が現役の頃は「私たち女子大でございますの」というような上品で、少女漫画みたいな作風なSFPが2年前は「わしら女子大ですねん、野郎がいないし気楽ですのや」みたいになってて、びっくりしたがちょっと揺り戻しで中途半端になってたなあて感がある。笑いへの真摯さはあるし、実際脚本上で読めば、そこまで面白くないことを言ってないのだけど、圧倒的に技術が足りない。死神と、幽霊の会話、あれ今の1・5倍のスピードで漫才風な掛け合いにすれば笑いとれるんだが本当に惜しい。
ラストの落とし方も悪くないが、やっぱり「売り」がなさすぎるので「お嬢様路線」にしろ「バカ女子大路線」にしろ、色を作らないと
10位 BKC 脚本 70 演出 12 スタッフ 8 演技 5 キャスト配置 30 独自色 9 45分 15 ビジュアル 28 笑いへの畏怖 20 好み 215 = 412
序盤かなり危ないなと思ったが、後半の物語を単純化させたゆえの畳み掛けはよかった。しかし、最後の台詞でぶちこわしている。「面白いからですよ」は絶対ダメ、登場人物の行動動機を、愉快犯(劇団名じゃなく)的な楽しそうだから、にするともうとたんに話が陳腐になる。あれが最後の台詞が「自分が死にたくないからですよ」だったら、結局登場人物全員自分本位ってことになり芝居に厚みがまし、脚本点と好み点で150点は評価が違ったと思う。本当にぶちこわしである。ああ、勿体ない
演技演出面では特になんだ(減点もないが)はいなが、とりあえず可愛い子が、本当に可愛かったのでビジュアル点は高い。
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