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2015/01/06(火) 幕が上がる(小説版) 感想
 アゴラ公演中に映画版のポスターが貼ってあったのと、近畿大会を見て高校演劇熱が出て来たので、図書館に行って、平田オリザさんの高校演劇を舞台にした小説「幕が上がる」を借りて来て呼んだ。
 上戸彩主演の「下北サンデーズ」や、有川浩さんの小説「シアター」もそうだが、こう「演劇界」という身近な世界を書かれると弱いのである。ちなみに私も、はじめて札幌で公演をしたときは「万年地区大会落ちの弱小演劇部が、大会突破のため、部長の提案でプロレスを取り入れた芝居をする」というあらすじのを持っていって「やる気のなかった部長意外の部員が、触発されてプロレスをするようになっていく過程」とか、「言い出しっぺの部長が受け身が一番下手で、試合をしたい想いを封じ大会突破のためにレフェリーに回る過程」「演劇の知識0で、名前だけ顧問だった先生が最後に協力してくれる過程」「団体をクビになったレスラーが、高校生への指導を通じて誇りを取り戻していく過程」とか感動する要素がいっぱいあったと思うのだが、なにぶん劇中劇としてプロレスをやってる部分が馬鹿すぎて、誰も感動していなかった(しかもその劇中劇は60分を超えていたので、高校演劇なら時間オーバーで失格である)。まあ、わしは前書いた通り、3年連続地区落ちしてたので、はじめて北海道公演が出来る時に劇中の中の高校だけでも全道に行かせてあげたかったのだよ。
 「シアター」は非常に良い小説で、かねがね、制作的な視点から、こんなんやってるから小劇場は儲からへんねんと思ってたことがすべて書かれてる。
 こちらの「シアターはライトノベルn姿を借りた小劇場界へのダメ出しだ」
をご参照あれhttp://fringe.jp/blog/archives/2010/02/11034304.html
ぜひシアター、1、2ともに読んだ事ない人は読んでほしいです
 
 ただ、「シアター」は「せやせや」と思うものの、シアターに書かれてる劇団は
 (以下、ネタバレあり)
「ビジネススキル能力が高い主宰の兄が制作としてつく」
「個人として客を呼べる人気声優が入団して来る」
 という2つの幸運があって、それが成功の要因になってるのである。こんな幸運は普通の劇団にはない。
 さらに「脚本家に才能がある」これはでかい、いくら他が良くても脚本がつまらんとどうしようもない(ここはわしはクリアしてるけどね)、そして「元々、基礎動員1500人」という基礎動員自体が小劇場にしては高すぎる(東京ではけっこうあるのかもしれんが、京都にはヨーロッパ企画しかない。普通、1500人いれば、あんな借金まみれな訳がないし、動員1500人にしては劇団員の意識レベルが低い、あれは500人レベルの意識だ)のである。
 つまり、スタート時点で「シアター」を読んだところで、それを参考に劇団を発展させていくのは、難しいという事だ。あくまで面白い小説である。
 しかし「幕が上がる」は、さすが高校生向けにワークショップや審査員もしているオリザさんが書いただけ会って、小説であると同時に「幕が上がるを参考に、練習を取り組めば弱小演劇部でも地区大会を突破出来るバイブル」としても機能している本であった。
 幕が上がるの舞台の学校も
「学生演劇の女王と言われた新卒の先生が赴任して来る」
「元々、うまい部員もいてかつ県大会常連校から上手い転校生が来る」
「東京から近い学校(おそらく群馬がモデルと思われる)なので、東京に芝居を見に行ったりワークショップを受けにいける(北海道の僻地はこれが一番ハンデ)」
 という幸運はあるものの、主人公の作演出の女子高生は元々すぎ才能がある訳ではないし、中で描かれている練習方法とか作品作りの仕方は、勉強すれば、普通の高校生でも十分出来ることを書いてある。この小説だけでは無理だが、小説の触発されてば出来る範囲の事を書いてある。これは高校生に親切だなあと思った。
 まあ、あとは作中の中に、予選落ちした全部の学校に優良賞というみじめなことがあるみたいなあるあるものや、高校野球との比較でのわかりやすさ(もちろん、全国大会が翌年になり3年生が出れん理不尽さも)などもせやせやと思ったし、「北海道代表のミュージカル風な高校が、さりげなく伊達緑が丘(マームの藤田さんの出身校ね)disになってったり」、かなり露骨にこれは畑澤先生や中屋敷さんがモデルやろって人も出て来たりと、知ってる人に楽しくなるように書かれていて、たいへん楽しく読んだのであります。
 こちら、2月28日にももクロ主演で映画化されるようですね。高校演劇をやってる女子で可愛い子の割合は5人に1人くらいなので、ピンクの子だけかわいくてあとは微妙なももクロはまさにリアリティがあるキャスティングだと思います。 http://www.makuga-agaru.jp


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