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2015/03/09(月) ヒビサマとジェンダー3 内閣に出て来るキャラは男に都合のよい女ばかり
 「笑の内閣とジェンダー〜内閣の出る女性キャラは男(高間響)に都合の良い女だらけなんじゃないかという自己批判」
 アメトークで、しずかちゃん大好き芸人をしてたが、しずかちゃんはクソビッチだろう。出来杉に色目使いつつ、スネ夫の誘いはのって平気でのび太は切り捨てるのに、秘密道具が出たらそっちに行くうえ、あの年で女友達がいないんだから。
 まあ、これもようはしずかちゃんて、物語の設定上「一人の自立した人間」ではなく「主人公(のび太)の好きな相手であるがゆえにストーリを面白くする装置」なわけだから、仕方ないのだ。そもそも女性をしっかり描く作品ではないからだ(漫画家という明確な目標があるジャイ子は、「一人の人間」として描かれてるけど)
 さて、「名誉男性鈴子」を書く為に、様々なジェンダーの本を読んでいるが、齋藤美奈子さんの「紅一点論」は一番面白い。
 特撮、アニメでジェンダーを論じている本だが、「男のヒーロー」が「科学を元に正義という名のナショナリズムで戦う戦闘馬鹿青年」なのに対し、「女のヒーロー」が主に魔法少女で「魔法などをもとに、恋愛などをモチベーションで戦う色ボケハイティーン少女」であるという比較(98年の本なので、平成ライダーシリーズやプリキュアやまどマギの考察もみたいが)
 正義の組織の女性隊員が、ほとんど役に立ってない、下手すりゃセクハラ要員のお飾りなのに対し(アンヌ隊員や森雪などね)、悪の組織はちゃんと女性幹部が作戦指揮をとってるなど、ドキンちゃんのがいばってるように悪の組織の方がよほど男女平等である(数少ない女性優位組織なエヴァのネルフあのどうしよもない状態だからな、空想軍事組織じゃないとうまくいかないのか)といった指摘など、強引すぎたり基礎設定の誤認もあるが、読み物としてとても面白い。
 しかし、笑の内閣の芝居だって、笑い事ではない。私は男である、内閣に出て来る女性キャラは「男に都合の良い女」ではないのか?ジェンダー的に問題があるのではないかと自己批判してみる。
 なんといっても内閣のヒロインといえばツレウヨのヒロイン「日向あおい」であるが、まあこの女はどうしようもない。彼氏がネトウヨになっても、見捨てずに許してしまうのだから、21なのにすでに「対等な恋人」どころか「聖母」である。聖母といえば聞こえはいいが、別に彼女の力で恋人をネトウヨ思想から脱却させたわけではないので、ただの甘いダメ男好きである。こんな都合の良い女は居ない。「ツレウヨ」は「彼氏がネトウヨになったらどうなるか?という事象を笑う話で、恋愛の葛藤を書いている話ではないから、あおいはまさに装置である」。あおいの親友の真実も合コン三昧で「女なんかしょせん、美容と恋愛にしか興味のない馬鹿」という差別が滲み出てるし、赤田教授は優秀な学者であるが「人を不快にさせる左翼教授」に描いている事により、「女性性を否定して出世した女は嫌な女」という差別が滲みでていると言える。
 福島旅行の江田珠実は演歌を歌う前提で作ったキャラである。演歌ほどアンチジェンダーな世界観はない。珠実も、自分の権力闘争と本命の女の出世のための福島旅行案のために利用される尽くす女である。ラストに自分の策謀も出す等、まだ「あおい」よりは血の通った人間であるが、そもそも彼女は「東京に利用されエネルギーを供給した福島のメタファー」なのだ。仕事への非常さと奔放な男性関係など、わりと自由な思考を持つ牧村の方が、ジェンダー的には良い人物のような気がする。無能=はやめと、放射脳=城之内さんは、そろって「理事長一族」という血縁のみの無能扱いである。
 風営法の、「あぐり」もダンスへの思いという長台詞があるから、まだ自立した人間感はあるが、兄が警察官としての使命より妹を優先させる為の装置感も否めない(蒲生弁護士と、森店長は自立した女性だが)。プロレス芝居シリーズにいたっては、女性レスラーはパンチラ要員だの、悪役レスラーだの、差別のラベリングかてキャラばかりである。
 で、最後にのるてちゃんだが、実はこれが一番良いかもしれん。規制派の阿久根と古谷は馬鹿扱いだが、あそこはあくまでキーではない。主役ののるてちゃんは、いくたのスタンダード魔法少女と違って、「愛の為に戦う色ボケ」ではなく、「表現の自由の為に戦う」社会的な魔法少女である。教え子への理想の教育のため条例と戦う武田先生や、都議として条例と戦う榊原らも、いっぺん仕事一辺倒に見えながらちゃんと自分の趣味も両立しているところが良い。唯一、恋愛要素がある弥生も恋愛はあくまで一部で恋愛至上主義じゃないし。
 と、いうわけで私も男なので、やはり女性は描けてるとは言えんのである。それで、名誉男性鈴子書けるのか?大丈夫か


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