独り言の宴会場2004
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2004/02/14(土) バレンタインか【緋川諒一】
無縁になって幾年です。腐れ縁の夏風がくれなくなったら完璧に貰えなくなったと言う…ちょっと虚しい話ですね。まあ、受験期には貰えるなどつゆも思いませんでしたが。何せシーズン真っ盛りでしたからね。噂によると今日はK大理工の入試日とか。毎年この日にぶつける神経は少々謎です。

今日、夕暮れ時、某友人からメールが来ました。
あるサイトのアドレスを教えられて、見てみたら、僕が憧れる先輩の写真が載っていました。正にドクターと言った雰囲気が凄かったです。彼は良いお医者さんになるでしょう…。
僕も頑張らないと。

◆私信 ひぽぽたますあいらんど さまへ◆
Something Blue Serenade ―提案─
◇高見翠 Akira TAKAMI
主人公。視座は一貫して彼です。大学生(初期設定の高校生2年だと美生との年齢が開き過ぎなので修正)。花屋の次男。兄は要(登場は無しかも)。その奥さんになってしまった理沙に恋心を抱いていた。美生に自分との共通した想いを見出だしてしまう。

◇澤田美生 Mio SAWADA
主人公の店で度々青い花束を買っては川へ投げ込んでいる女性。その様子を見てしまった翠を平手打ちにしたりと結構過激。どうも、翠は昔捨てられた男に似ているとかいないとか。

 美生さんは青いブーケを川へ向けて投げた。
彼女の手を離れたブーケは赤い空に青い放物線を描いた。夕日に照らされた青い花弁がふわりと散って、空に舞い上がった。僕らは黙って見つめていた。
 誰も受け取る事の無いブーケトス。
 ブーケは小さな水飛沫を上げて川に落ちた。青い花をさっと散らしながら、流れに乗って小さくなって行った。
 そっと隣の彼女を覗き見ると、彼女は強い、しかし優しい眼差しで川を見つめていた長い睫毛に伏せられた瞳から一粒の涙が零れ落ちた。僕は静かに目を逸らした。もう、花弁がちらほらとしか残っていない川面は何事も無かったかのようにキラキラと朱を帯びた光を弾いていた。僕はその様子をぼんやりと眺めながら、彼女の投げられたブーケの行く先を思った。
 誰にも受け取られないと思ったのが間違いではないかと言う気がしてきた。そう…

──きっと、美生さんの親友に届くだろう…。

 彼女の涙は天へ旅立った親友へのやりきれない想いの結晶だったに違いない。


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