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2004/08/13(金)
ちょっとメモ代わりの事をば【緋川諒一】
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夏の雪 〜優しさの証〜
手を伸ばすと、ふわりと白い欠片が掌に舞い降りた。 「雪…? 」 自分で発した言葉が信じられない。 今は夏。 雪が降る訳がなかった。しかし、僕の掌に舞い降りたそれは水を残してスッと消えた。空を見上げると、ふわりふわりと白い小さな結晶が次々に舞い降りて来るのが解った。 「ど、うし、て……」 解らない。こんな非科学的な事があるものなのか。外へと足を踏み出した。むっとする暑さが僕の身体に纏わりついた。空から照り付ける太陽が眩しくて思わず目を細めた。蝉の声が耳についた。 それなのに、白い雲の流れる青空からは絶え間なく小さな白い欠片が振り続けている。 「どうしたんですか、白井さん……あ……」 背後からの声に振り返ると、同期の志摩鏡花がいた。彼女も目を見張っていた。 「ゆ、き……」
不意にここまで頭に浮かびました。 ま、それはさて置き。 今日も暑かったですね。雪が降ったら気持ち良いかも、と考えたところこういう話が降って参りました。
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