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2011/12/31(土)
船上の大晦日
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船上の大晦日。
故郷へ帰る気持ちを熟成させながら35時間の旅。
本州と九州を結ぶ関門海峡をまもなく通過する。
九州人は関門海峡を抜けて九州に入ると、それまで身に纏っていた鎧のような重い服をいつの間にか脱ぎ捨ててゆくような気がする。
逆に九州を後にする時は慌てて着込むのかもしれない。
いつまでたっても故郷へ帰る気持ちが嬉しいのはひとり暮らしを始めてからしばらく辛く苦しい日々が続いたから。
電話もテレビもない中で、帰省までの日々を指折り数えながら踏ん張っていたから。
唯一待っててくれる人がいたから。
なんて考えたりする。
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