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2011/06/19(日)
デビュー戦
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プロデビュー戦の相手はボクシング界の名門"角海老宝石"の新人ボクサー。
年齢は村上育美が27歳、相手が一つ下。
1、2ラウンドは村上のボディが小刻みに入り、手数では完全に上回っていた。
しかし相手は妙に冷静だったので不気味な気がしていた。
3ラウンドあたりから村上の体力が落ち、時折顔に相手のジャブをもらい、背中を向けるシーンもあった。
だが、相手も前半にもらったのボディがきいてきたようで、徐々に口が開きはじめていた。
"よし、いける!一発決めろ!"
興奮は声になり溢れ出してくる。
両者ふらふらになりながら最終ラウンドのゴングが鳴り響いた。
4ラウンド判定、僕の中では完全にドローだった。
しかしジャッジは2-0、1引き分けで勝者"村上育美"の名前が呼ばれた。
今まで何の取り柄のなかった彼が見せてくれた情熱に、じわっと込み上げてくるものがあった。
そう、東京に出てきたのはプロの世界で勝利するため。
夢から逃げたらそこで終わり。 そんなことを再認識させられたような気がした。
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