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2004/09/05(日) 「キリストの愛から離れない」(聖書)ローマ8:31〜39(7)大嶋博道牧師
総員礼拝説教
序 論:
パウロは、31節から「では、これらのことになんと言ったらよいだろうか」と、自分で問いを投げかけ、自分でそれに答える「デイアトリベ話法」を用いて自らの信仰の確信を語っております。
具体的には39節までに「だれが・・・・・・・できますか?」という4つの予想される質問を読者に投げかけ、読者が納得できるように十分な答えを自分で述べております。
(1)だれが私たちに私たちに敵対できますか?」(8:31)
(2)だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう?」(8:33)
(3)だれが私たちを罪に定めることが出来ましょう?」(8:34)
(4)だれが、キリストの愛から私たちを引き離すことが出来ましょう」(8:35)
本 論:
(1)だれが私たちに敵対出来ますか?」―(答え)神は私たちの味方です!「味方」というのは原文では〔ヒュペール〕、これは「〜の側にいる、〜のためにいる」という意味で、そこから「味方」と訳されたのではないかと考えられます。
神が私たちの味方である三つの印は以下の通りです (ローマ8:26〜30から)。
(1)弱い私たちに対して、神の御霊がうめきの執り成しをして下さる。(8:26)
(2)神がすべてのことを働かせて益として下さる。(万事を益に)(8:28)
(3)神は現在ふさわしくない者をも義とし、栄光をお与えになった。(8:30)

(2)だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう」
        (答え)―神は人を義(正しい者)として下さる。
私たちを訴える者は誰でしょうか?それはまことの神の支配を喜ばしく思わないサタンでありましょう。パウロも論敵から彼の「信仰義認」を不十分とする訴えを聞いたことでしょう。
でも、その訴えは退けられます。なぜなら、神が義と認めて下さるからです。

(3)だれが私たちを罪に定めることが出来ましょう?
(答え)―復活された主は神の右に座して執り成しておられる。罪の宣告ほど恐ろしいものはありません。定めるとは「断罪される」「切り捨てられる」ということで、背景には、当時の最も重い「死刑」が想定されています。 しかし、イエス・キリストは弁護を求められた時、ご自身の身代わりを持って執り成して下さるのです。

(4)だれがキリストの愛から私たちを引き離すことが出来ましょう?
     (答え)―私たちはキリストのものとされている!キリスト者はキリストの愛、神の愛から絶対に引き離されない、分離されないことが強調されています。パウロが私たちに伝えたいのは、キリストのために苦しむこと、十字架を背負うことは、キリストとの真実な交わりにあずかることであり、キリストの愛にあずかること、私たちがキリストのものとされることであるというのです。

私たちは「風」や「波」を見て恐れ、戸惑い、迷い、信仰が衰えます。試練や困難な問題に直面すると、神の愛、十字架の愛をどこかに忘れてしまいます。
パウロはそのような私たちにこう呼びかけ、励ましています「神は私たちの味方である」と。
まとめ:
 キリスト者は絶対キリストの愛から離れてはなりません!いや、離れるはずがないのです。
なぜなら、神は常に私たちの側に、私たちに益をもたらすためにおられ、私たちの力強い味方ですから!
今日からまた「圧倒的勝利者」「勝ち得て余りがある」信仰生活をはじめたいと思います。
祝福をお祈り致します。


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