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2005/05/01(日)
総員礼拝 「我が恵み汝に足れり」 大嶋博道牧師
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(聖書)コリント二12:1〜10フィリピ4:11〜13
序 論: ●「足る事を知る」「満足する事を知る」という事が今日のみ言葉の主題です。 私たちの生活は今もなお比較的恵まれた日々と言えます。にも拘わらず不平とか欲求不満があるのではないでしょうか。そんな私たちに今日のみ言葉は語りかけてくるのです。どんな境遇にあっても「足る事を知る」ように教えているのが今日のみ言葉なのです。 この事を書いた時のパウロの境遇が、満足出来るような状態ではなかっただけに余計に私たちの胸を打つものがあります。でもパウロは私たちに語りかけているのです。「常に喜んでいなさい」と。 本 論: ●では何故そのように言う事ができるのでしょうか。 それはUコリント12章9〜10節に「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」とあるようにキリストにある私たちは弱い時にこそ強いからです。パウロは強い人でしたが、キリストを知ってからは弱い人となりました。そして弱い人となったパウロは強い人となったのです。何故なら弱さのなかにこそ神様は十分に働いてくださる事をパウロは知ったからです。
●次に大切な、弱いときにこそ強くなれる励ましのみ言葉はフィリピの信徒への手紙4章12節にある「いついかなる場合にも対処する秘訣を授けてくださる」神様と共にいると言う事です。私を強くしてくださるお方と結びついていてこそ強くなる事が出来るのです。それは神様においては不可能な事は何一つ無いから です。神様の恵みはとてつもなく大きいのです。パウロはそれを体験しているからこそ、私たちに力強く語りかけるのです。
●足ることを知る、と言う事は私の人生を肯定する事です。自分の人生に○(丸)をつける事です。そこから新しいエネルギ−が沸き出でてくるです。 「瞬きの詩人」水野源三さんは9歳の時に大病を患い、以来言葉とからだの自由を奪われ、その後の人生はほとんど自室で過ごされました。13歳の時に洗礼を受けました。彼は不遇の中でたくさんの詩を書き上げましたが、最初の詩のタイトルが 「わが恵み汝に足れり」だったそうです。彼は47歳で生涯を終えましたが、最も不幸と思われる境遇の中にあって「神の豊かな恵み」を受けていたのです。 私たちも「我(主イエス・キリスト)が恵み、汝(あなた)に足れり」との言葉を心の耳で聴きながら喜びに満たされて歩みたいものです。
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