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2007/09/02(日) 「和解の福音を委ねられて」大嶋博道牧師
総員礼拝(聖餐式) (聖書)コリント二5:16〜21

はじめに:
私たちの教会の今年の「教会標語」は「新しいいのちを広げよう」です。新しいいのちとはイエス・キリストと結ばれたいのち、すなわちイエス・キリストを信じて与えられた霊的ないのちのことです。それを広げるとは豊かに活用すること、可能な限りそれを活かすことであります。
その活かす道というのが、神から委ねられた「和解の福音」を宣べ伝えることではないかと思います。
本 論:
今日のみ言葉の中心は5章19節「神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられた」にあります。
 冒頭で申しましたように、キリストと結ばれる者、キリストを信じて生きる者は霊的に新しく創造された存在で、「新しいいのち」を生きる者です。その人は、時間的には古くなりますが、
霊的には決して古くならず、日々、新しくされ続けます。信仰生活が50年であっても、10年であっても、最近洗礼を受けた1年のクリスチャンであっても、その新しさは全く同じです。なぜなら、それは「キリストにある新しいいのち」を生きているからです。

 さらに、パウロはこのことは神からもたらされるものであると述べたあと、次のように語っています。
@神はキリストにおいて私たちをご自分と和解させた。(5:18)
Aそして和解の任務を私たちに授けた。(5:18後半)
すべてのキリスト者は「和解の使者」ということになります。
さて、「和解」(ギリシャ語でカタラッソー)とは「今と異なる状態に変えること」、「別のものと交換すること」を意味し、敵意が愛情に、憎しみが友好に、不和が平和に変えられ、交換されることです。エペソ2章14〜16節にある「二つのものを一つのものにする」のが和解の本質的な意味であります。 

 教会標語の「新しいいのちをひろげる」の最終的な目標は「和解」に向かうこと、和解を広げていくことです。あらゆる敵意を取り除いて和解への道を歩む事なのです。キリストと結ばれる事によって新しい命を得る〜キリストから、神から出たみ言葉によって〜和解のみ言葉を携えて私たちはこの世に遣わされるのです。そのための大切な事は次の3点です。
@「和解の福音を正しく理解する」事が第1の事です。罪の赦しと愛による一致が大切です。
A和解の福音を理解した者として「和解の福音を宣べ伝える」事がその第2の事です。
B和解の福音を理解した者として「具体的に実践して行く事」が第3の事です。

最後に、
今日からは、赦された者として、神と和解された者として、人々との和解を目指して、この世に遣わされ、そしてそのために今日のみ言葉を実践して行きたいものです。
元戦争捕虜の人たちを中心に、日英の和解を進める「アガペー」の主唱者であるホームズ・恵子さんは、来月、私たちの教会を会場にして「和解礼拝」を開催する予定です。
敵意と憎悪を抱き続けて生きてきた人がイエス・キリストの十字架の贖いにふれ、溢れるばかりの神の愛に気づいて「和解」が成るように、新しいいのちをさらに広げたいものです。
まず、お互いの身近な家庭から敵意や憎しみ、怒りや不平不満をなくしましょう。
 すべてのキリスト者は「和解の福音」を神から委ねられています。


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