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2008/12/07(日)
「歴史を背負う神」大嶋博道牧師
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アドベント(U)礼拝 (聖書)イザヤ書46:1〜11(4) はじめに: アドベント(待降節)を迎えています。この時期は、神がイエス・キリストにおいて歴史の中に介入されたこと、つまり、罪と悪に満ちた私たちの人間社会に関わられたことの意味を深く思 って見たいわけです。 本 論: 神は私たちの歴史を背負っておられます。旧約のイスラエルの人々は出エジプトと紅海の奇跡、十戒の授与、さらにバビロン捕囚とそこからの解放、神殿建築などをとおして、神がイスラエルの歴史を担っておられること、神は歴史を支配しておられることを深く感じていました。 歴史を背負う神とは、どのようなお方なのかを、さっそく学びたいと思います。
(1)歴史を背負う神は私たち一人一人の人生を担い、背負って下さるお方です。 「背負う」とは、生きる道を示し、教え、導き、守り、支え、目的地に伴ってくださるということです。人生は紆余曲折、順風満帆だけではありません。様々な出来事の中にあって、皆さんをしっかりと担い、背負い、持ち運んでくださるのです。
(2)歴史を背負う神はアルファでありオメガであるお方です。(黙示録1:8,21:6) 「創始者」であり、「完成者」なのです。初めであり、終わりです。神様の独り子であるイエス・キリストは天地創造の初めから存在し、終末の時まで私たちと共におられることを示しています。 このお方は私たちの人生の様々な出来事や計画をすべて見通しておられ、始めて下さり、最後はみ心の中で最善に完成させて下さるのです。あなたの立てた計画は、神のみ手の中で必ず成ります!
(3)歴史を背負う神は歴史の「基軸」です。 「基軸」とは思想や組織などの根本・中心・基準となるもの。キリスト教信仰の基軸は「神が歴史を背負っておられる」ということ。「基軸」とは歴史の中心と言ってもいいし、土台と捉えてもいいと思います。つまり「柱」なのです。ですから、私たちはこの「基軸」をしっかりと自分自身の生活の中に据えたいと思います。基軸があれば、人生が曇ったり、大雨になったり、時には嵐や台風や地震になったとしても、揺れないのです。私たちの人生を丸ごと引き受け、背負って持ち運んで下さるのが「歴史を背負う神」です。 まとめ: アドベントに際して、心に刻んでおきたいと思います。それは、歴史というものは、民族の歴史も、教会の歴史も、個人の歴史も、流動するもの、移り変わるものです。その歴史を丸ごと抱きかかえて、背負って下さるのが聖書の神様なのです。 歴史を背負われる神は、あなたの人生を力強く担い、背負い、天国に帰る日まで持ち運んで下さいます。 Margaret F. Powers の詩「Foots Print(足跡)」を紹介して終わりましょう。
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