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2008/07/20(日)
「惜 し む 神」西脇衛士勧士
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信徒礼拝 ヨナ書全体(特に4:10〜11) ヨナ書は聖書の預言書でもユニークな書簡であり、寓話のような面白い話です。
しかしこの出来事はイエス様も史実としてお話になられ、寓話ではないのです。 ヨナ書は神様の命令に背いた預言者ヨナについて書かれていますが、ヨナが主人公ではなく、神樣がヨナを通して語られたメッセージなのです。
●1章では神樣はヨナにニネベに行き「宣教せよ」と命じた。ところがヨナは神樣の前から逃げ出し、反対方向の船に乗り込みます。神樣が嵐を起こさせると乗客は恐れを感じ、この原因がヨナの背信行為にあると知り、希望通り海に投げ出します。
●2章は海に投げ出されたヨナは神樣が用意された大魚に飲み込まれ、三日三晩魚の腹の中で祈り、悔い改めます。
●3章は悔い改めたヨナは魚によってニネベに運ばれます。そこでヨナは神様の命令に従いニネベに「この町は40日すれば滅びる」と預言する。ヨナの宣教によって王を始め、民が悔い改めます。これを見た神樣は滅ぼす事を止められます。
●4章はこの事を知ったヨナは不機嫌になり神さまに言った「神樣は恵みと憐れみの神樣です。宣教によって民は悔い改め、神さまは滅ぼさないないと知っていたのです。こんな事なら死んだほうがましです」と言って町を出て事の成り行きを見届けようとした。
しかし暑い日差しの中で苦しむヨナを見て、神樣が一夜で大きくなるとうごまを日よけのためにヨナに与えた。神様の恵みに感謝するヨナ。 しかしそのとうごまも神樣が一夜で枯らされる。とうごまが無くなると強い日差しを浴びぐったりとしたヨナはとうごまを惜しんだ。神さまは言われた「お前は自分が育ててもいないとうごまを惜しむのか。私はニネベにいる12万人以上の人をどうして惜しまないでいられようか。」
神様は一人でも滅びることを望んではおられません。ペテロ二3:9-10参照 神様は明日、炉に投げ入れられる野の花を、一羽の雀を、一本の髪の毛に目をとめ、それらが失われることを惜しまれるお方です。このニネベがヨナの語る 福音を受け入れた時、新しい神の民となったのです。奇跡が起きたのです。 神樣は滅び行く私を惜しまれ、救うために二千年前、神の預言者として、ひとり子をこの世に送り、十字架の上で贖いとして命を投げ出して下さいました。
現在、人間の命の何と軽く見られていることでしょうか。神さまは今も一人一人に目を注いで下さり、神様は現代に「ヨナ」を送られ、神さまの救いを受けることを切に願い、待っておられます。私たちは今もこの神様の愛が注がれているのですから日々、平安と感謝を持って歩みたいものです。
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