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2008/08/24(日) 「日々の暮らしの中の信仰」大嶋博道牧師
フレンズサンデー礼拝 (聖書)ヘブライ人への手紙11:8〜22

序 論:
 ヘブライ11章には「信仰」という言葉が繰り返し出てきます。全部で21回。そして、その「信仰の定義」が記されています。ある訳では
(1)信仰とは希望するものの保証もう一つは、(2)見えないものの証拠 というのです。
 著者はそのことを明確にした上で、読者に「信仰によって」アブラハムを初めとする旧約聖書の登場人物が人生の中で、いかに神を信頼して、信仰に生き抜いたかを紹介しています。今朝は、アブラハムにスポットを当てて、彼がいかに「日々の暮らしの中
で信仰に生きたか」つまり、「彼の日常生活の中で、いかに信仰が大きな影響を与えたかを見ていきたいと思います。

 ところで、私たちの「信仰」は日常生活の中で本当に良い影響を与えているでしょうか?具体的に言えば、朝起きて、食事をし、仕事や学びに出かけ、あるいは子育て、家族との交わり、社会との関わりの中で、祈ること、賛美すること、聖書を読むこと、教会に行くことなどがどのようにつながっているかということです。
教会生活は教会生活、家庭は家庭、仕事は仕事、全く影響も与えていなければ、つながらないという方はおられませんか?果たして「信仰」と「日々の暮らし」はどう関わっているのか?これが今朝の中心的なテーマです。

本 論:
(1)信仰によって、人生は一回限りの冒険の旅であることを知る。
 私たちの人生は「決められた予定のコースをきちんと歩んでいく」、というよりも、アブラハムと同様に「行き先を知らないで」未知の世界に冒険的に歩んでいくようなものです。「あなたを祝福する」という神の約束を信じて、未来に向かって歩み出すのは正に信仰による行為であり、人生そのものです。

(2)信仰によって、家族と共に生きて共に暮らす。
 アブラハムは約束の子イサクを与えられ、さらにヤコブを初めとする12人の孫を与えられ、ひ孫であるヨセフをやがて与えられました。「家族を形成し、家族と共に生き抜いた」のは、まさに信仰によってであります。

(3)信仰によって、試練を受け、それを乗り越える(克服)することが出来た。
 ヘブライ人への手紙には「忍耐」という言葉が頻繁に使われています。それは信仰を強調するときに「忍耐」が求められるからです。人生において出会う多くの困難や課題を耐え忍びつつ、キリスト者としての生涯をまっとうするように訴えています。アブラハムの生涯も信仰と忍耐が表裏一体になったものでした。

(4)信仰によって、自らの最期(死)を神に委ねることが出来る。
 人はいつかこの世の生活を終えて、天国に帰ってきます。地上で永遠に生きることはだれにもゆるされていないのです。自分の最期のことを、家族に指示するというのは、余程の信仰がなければ出来ません。ヨセフは臨終に臨んで、それを家族に指示し(創
世記50:25)、ヤコブも子ども達に指示しています。(創世記)47:29〜30) 私たちは信仰によって生も死も神に委ねて平安に生きることが出来るのです。

まとめ:
信仰は、日々の暮らしからかけ離れたものではなく、無関係のものではなく、まさに信仰の中に暮らしがあり、暮らしの中に信仰が働いているのです。(詩編31:15)


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