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2009/06/07(日)
「信じる心を受け継がせよ」大嶋博道牧師
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総員礼拝 (聖書)申命記6:4〜15 序論: 信仰継承を考える時に、我が子や次の世代に信仰を受け継がせるためにどうすればいいだろうか。これは、私たちの課題とも言えるだろう。「信仰継承」とは何だろうか。それは、イエス・キリストと出会い、救われたこと、神の恵みの中で喜びと感謝の生活をしていることを伝えることである。信仰継承とは、「クリスチャンになれ」と、勧めることではない。神の豊かな恵みに与る方法を教えることである。
信仰の継承の難しさは聖書人物の失敗例をみればよく分かる。 ○信仰の父と呼ばれるアブラハムとサラは、神の約束を待てずに、ハガルとの間にイシュマエルをもうける。その結果、イシュマエルとイサクは争い、ハガルとサラも争った。 ○イサクの双子の子らも争った。イサクは長男を愛し、妻リベカは弟の方を溺愛したからである。 ○サムエル記にあるように、優れた祭司であるエリの2人の子、ホフニとピネハスは、神殿で育ちながらも、神に対し罪を犯し続けた。2人は戦死し、ピネハスの妻は子にイカボド(栄光は失われた)と名付けた。エリは子の死を聞いて、席から落ちて死んだ。 ○サムエルの子らもまた、罪を犯し続けた。ダビデの子らも、後継者争いで親子、兄弟の対立がしばしばあった。信仰の継承からほど遠い歩みであった。
このように、偉大な人物の家庭でも、信仰継承ができなかったことを聖書は記している。それほどに信仰継承は難しいことである。が、だからと言って無視できない、大きな課題である。
本論: ではどうすれば言いだろうか。結論は、聖霊の業を信じ、神の時を信じて、熱心に祈り続けることである。祈りなしにして、また、聖霊の働きなしにして救いはありえない。 具体的な方法を述べてみたい。
1.日々の目に見える働きを通して―申命記6:4は、律法の全てである。何よりも第一に神を愛せよという。69節にあるように、@心に留めるA繰り返し教えるB語り聞かせるCしるしとして身につけ、戸口や柱や門に書き記す。
2.信仰を宿らせる―若き伝道者テモテは母エウニケから、さらに祖母ロイスから信仰を受け継いだ。彼らに神の言葉が宿ったのである。信仰の継承に大切なのは、自分が信じている紙の言葉を子どもや孫に「宿らせる」ことである。
3.祈り続ける―信仰が次世代の子供や孫に継承するために、忍耐強く祈り続けることである。アウグスチヌスの母モニカは我が子のために涙の祈りを祈り続けた。
*牧会をしている私の父は、自らの信仰継承をこう語った。 1.背中で示した―自らの生き様による信仰継承 2.情熱―何としてもこの子を救ってほしいと熱心に祈った。これはクリスチャンの使命である。
まとめ: 創世記22:8、「二人は一緒に歩いて行った」6節にも同じ記述がある。大変な試練の中であっても、忍耐強く、希望を持って、共に歩み続けること。そうすれば神は神ご自身の「聖なる時」に必ず答えてくださる。忍耐して、希望をもって信仰継承のために励みたいものである。神は必ず、働いて下さるから
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