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2010/01/10(日) 「幸いの秘訣〜イエスの逆説に学ぶ」大嶋博道牧師
新成人祝福礼拝 (聖書)マタイ5:3〜12(ルカ6:20〜26)

序 論:
 今朝は、改めて「幸い=幸福とは何か、どんな状態なのか」を聖書から学びたい。
マタイ5章3節から12節までは、小高い丘の上で語られた「山上の説教(垂訓)」の一部で、特に大切な教えである。
 
古代より、人々は「幸せ」になる方法を探し求め、神学者、宗教者、哲学者、心理学者などが幸福について論じてきた。アランの幸福論は、健全な身体にその人の幸せが宿ると教える。ラッセルの幸福論は、他者のために働く生き方の中に幸せが宿ると教える。カール・ヒルティーの幸福論は、神がそばにいることが永遠の幸せをもたらすと教える。
 
インドでは幸せとは“Good Condition”すなわち、良い状態を意味する。殆どの日本人は、その人が望んでいるもの、欲しているものが手に入った時の状態が幸せであると考えている。いったい、金銭やモノや環境が整い、自分の思い通りになることが本当の幸せだろうか。もちろん、これらも幸せと感じるための一部を形作っていることは確かである。しかし、それだけではなく、将来への夢や希望、喜びや平安、真実な人間関係、温かい家族の絆や団らんなども幸せの姿であろう。「幸せ」とはとても広く、とても深いものである。
 
日本は平和で経済的に豊かで、医療、福祉、教育においても恵まれており、殆どの人が衣食住に事欠くことがない。しかし、なぜか私たちの心には閉塞感や空虚感、不安感や孤独感が支配している。

本 論:
マタイ5:3〜12の平行記事のルカ6:20〜26では、「幸いと不幸」という小見出しで言及されており、特に「貧しい人は幸い」「飢えている人は幸い」と記されている。イエスのこれらの教えは、表面的には矛盾している。貧しく、飢え、泣いている人が幸せなはずがない。しかし、このイエスの教えを深く味わう時に、人間の真の幸いの姿が浮き彫りにされている。「幸い」と訳されたギリシャ語“μακαριοι(マカリオイ)”は、「祝福されている」と訳す。天の国があなたのために備えられている!今辛くても、祝福が待っているという神様からの愛のメッセージである。
自分の中に自分を生かす何ものもない人は、謙虚になって主により頼んで、謙(へりくだ)って信仰に生きる。目に見える豊かさを誇る人よりは、何も持たないで貧しく謙虚に生きる人の中に、他人の弱さや痛みに共感したり寄り添って生きようとする優しさや思いやりが生まれるものである。そういう人こそ神に祝福されるべき人であり、天の国は与えられる。この逆説に真の「幸い(祝福)」が存在するのである。

 改めて、「幸いの姿」を確認しておきたい。
(1)ローマ8:28―神は万事を益としてくださる。病をも神は益と変えてくださる。
(2)フィリピ4:6〜7―神に全てを明け渡すならば神はすべてを備えてくださる。
(3)ヨブ記1:21―「主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」とヨブは告白した。 いついかなる状況においても主を賛美できること、これこそが真の「幸い」である。


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