|
2010/10/31(日)
「一人の子どもの箱舟」リンダ・アダムス先生
|
|
|
チャイルドケア20周年記念特別礼拝 (聖書)マタイ18:1〜14 (インターナショナルチャイルドケアミニストリー総主事Linda Adams先生を迎えて) 子どものようにならなければ天のみ国には・・・ 私たちは富や財産、高学歴、社会的地位のある人を「Bigな存在=価値ある人」と思っている。イエスの時代の弟子たちも同様で、「天国では誰が一番偉いのか」とイエスに尋ねた。 ところが、イエスは「子どものようにならなければ、決して天のみ国に入ることは出来ない」と言われた。当時の宗教的指導者たちも同様で、立派な行いこそ神を喜ばせ、神の慈愛を得られると思っていたが、イエスは子どものように謙虚になることを強調された。価値観の大転換である。
イエスの子どもへの接し方 イエスは小さく弱い存在である子どもを愛され、また自分自身と同一視され、「子どもを罪に陥れる者は死んだ方がましである」とも言われた。子どもを取り巻く社会の環境は決してよくない。暴力、盗み、偽善、性風俗など、子どもの心身や魂を傷つけるものがまん延している。大人たちは深い反省をしなければならない。私たちは彼らに健全に成長するために安全な場所を提供したい。
モーセの成長に見る神のご配慮 エジプトで奴隷の子として生まれたモーセは、パロの権力により、「籠」に入れられてナイル川に捨てられ、パロの娘に拾われ、実母に育てられ、やがて王宮に迎えられてパロに継ぐ地位に就いた。神はその時々に助産師、モーセの家族、パロの娘などを用いて神の聖なるご計画を成し遂げられたのである。皮肉なことに、結局、モーセを養育したのはパロ王であったと言える。 神は聖なる働きのために大人でなく、赤ん坊をエジプトに遣わされたのあった。
日本におけるチャイルドケア20周年に感謝 この20年間、チャイルドケアの働きを支援して下さり、心から感謝したい。今も、この世界は子どもたちにとって安全な場所とは言えない。食糧不足で餓死する子ども、汚染された水など衛生環境は悪く、強制労働、戦争にかり出される子ども、売春させられる子ども、極貧の中で冷遇されている。 子どもたちの生活環境を整え、学校に通わせるために、今、世界のフリーメソジスト教会は援助の手を差し伸べている。
まとめ: モーセは成長して偉大な解放者になり、神の人になった。神は彼をイスラエルの人々を奴隷のくびきから解放するためにも用いられたのである。チャイルドケアで支援を受けた子どもたちの 多くが成長して、教会や社会や国において神の栄光を現す素晴らしい信仰の指導者になって活躍している。 私はチャイルドケアの働きを、モーセが入れられていた「籠=箱舟」とみなしている。その籠の中にどんな子どもが入れられているのか、誰も知るすべがない。ただ、信頼し、期待して支援し続けたいと心から願っている。
|
|
|