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2011/12/11(日) 「系図の中にあるしるし」大嶋博道牧師
アドベント(V)礼拝 マタイ1:1〜18
(序論)
 私たちは「人生」から「あなたは何者か?」と問われています。今はアドベント(待降節)ですが、では「クリスマスが私たちに問いかけているもの」は何でしょうか?そして、キリストの「系図」が私たちに問いかけているものは何なのでしょうか。
 
系図はその人の身分(血筋)を明らかにし、由緒ある家系であることを証明するものです。
ユダヤ人は系図を殊の外、大切にし、こだわりを持っていました。系図が無いとか不確かで欠けがあったために祭司になれなかった記録もあります。マタイは福音書を「系図」から書き始めるこによって、主イエス・キリストは間違いもなく、アブラハムの子孫で、ダビデ王の血を引く真のメシアであることを明らかにしようとしたのです。

 実はこの系図の中にクリスマスの真の光があります。
それは、ユダヤ人の系図は「男系」であるにもかかわらず、当時は数えられる事が少なかった女性が、しかも異邦人とか好ましくない行いをしたいわくつき”の女性が4名も出てきます。
「タマル」「ラハブ」「ルツ」「ウリヤの妻」(バテシバ)です。

(本論)
 今朝はここから次の2つの事を学びます。
@その第1の事は「神のご計画は必ず成る」ということです。「時」には日常の時(クロノ−ス)と日常とは異なる決定的な時、神が介入される時(カイロス)があります。人間は様々な事を計画しますがそれが完全に全うされる事はありません。しかし、神は聖なるご計画を様々なことを経て成し遂げられるのす。(個人の救い、会堂建築など)

A第2の事は、神は聖なるご計画を成し遂げるためにどんな人をも選び、用いられると言うことです。
 この系図には前述のようにいわくつきの4人の女性が含まれています。ですからこの系図は決して完全ではなく汚れたものとなっています。この事を通して人間の歴史は罪の歴史である事を言
いたかったのではないでしょうか。そして、神様は救い主の誕生のために「系図の破れ目」に生きているような罪深い女性たちをも用いられたのです。

(まとめ)
 マタイ1章16節に「…このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。」とあります。
そしてこのあとに続く系図はもうありません。このあとには私たちが記入されるのです。
そして信仰によって・・・私が生まれた」と。


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