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2011/03/13(日)
「アコルの谷が望みの門」大嶋博道牧師
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聖日礼拝 (聖書)ホセア書2:16〜19 (アコルの谷とは) 今日のみ言葉の中心は17節の「そのところで、わたしはぶどう園を与え、アコル(苦悩)の谷を希望の門として与える」にあります。同じ意味のみことばに「荒れ野に水が湧く」(イザヤ35:6)とか、「悲しみは喜びに変わる」(ヨハネ16:20)があります。
「アコル(苦悩)」は「アーカル(災いをもたらす)」から来ており、ヨシア記7章に由来しています。それによると、イスラエルの民はエリコを攻略し、その勢いでアイを攻めます。しかし、楽勝と思っていたアイとの戦いに大敗北しました。その理由をヨシアが神に尋ねたところ、神は「イスラエルは罪を犯し・・・ごまかして自分のものとした」(11節)と答えられます。戦利品を着服し、罪を犯したのはアカンでした。アカンは一族と共に石うちの刑に処せられてアコルの谷に埋められます。その場所が「アコルの谷」と呼ばれます。
(ホセアの妻の罪の赦し) ホセアには妻がおり、度々ホセアを裏切りますが、神は背信の罪を犯した妻ゴメルを赦しなさいと言われます。悩んだ末にホセアは妻を赦します。神は何度も罪を犯したイスラエルをお赦しになりました。彼は自らの生活をとおして、神の赦しや愛に気づいたのです。11章には「神の愛」の姿が記録されています。
(呪われた場所が希望の門に) 神は@イスラエルの民を荒野に導いてその心に語りかけAぶどう園を与え(回復と祝福)Bアコルの谷を希望の門としてくださるのです。イザヤ65章10節には「シャロンの野の羊の群がるところアコルの谷は牛の伏すところとなり、わたしを尋ね求めるわが民のものとなる。」とあります。災いの場所が祝福の場所となるのです。
このようにして神は「アコル(苦悩)の谷を希望の門」(2章17節)としてくださるのです。私たちも日常生活の中で「アコル(苦悩)」を経験します。日常生活で苦悩の戦いを避ける事は出来ないのですが、そのような中にあって、神は共におられ、常に目を向けていて下さるのです。だからアコルが希望の出口になるのです。
(大震災を覚えて) 今回、東北地方・太平洋沖に大地震が起こり、一瞬のうちに大きな津波が町や村を飲み尽くしました。私たちの教団にも東部に7つの教会があります。大きな試練と苦しみの中に置かれています。 私たちは今、被災された方々のために、神が「アコルの谷を希望の門」としてくださるように切にお祈りしましょう。
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