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2011/08/07(日)
「苦情が出たときから」大嶋博道牧師
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総員礼拝・聖餐式 使徒言行録6:2〜7 序 論: 初代教会の成長の経緯 聖霊のバプテスマを経験した初代教会は主イエスの十字架の贖いの死と復活を語り始め、理想的な教会に成長しました。その姿は使徒2:43〜47に記されています。 @多くの不思議な業としるし(伝道と奉仕を実践する群れ) A皆一つになってすべての物を共有しあっていた。(分かちあう群れ。) B心を一つにして神殿参り(礼拝する群れ) C家ごとに集まり、賛美と食事をしていた(真実な交わりの群れ) Dこれらの信仰生活の結果、人々から好意を寄せられていた。(愛される群れ) ところが、6章になって、最初の教会に大きな問題が生じます。「弟子の数(クリスチャン)が増えてきて、理想的な群れの中から「苦情」が出た」というのです。 誰から誰に苦情がでたのか?
ギリシャ語を話すユダヤ人からヘブライ語を話すユダヤ人に対して 日々の配給(食事)のことで、「やもめ」たちが軽んじられている(のけ者にされている。冷遇されている)、との苦情が起こったのです。 苦情」を意味するゴグスモスは、「呟き(つぶやき)」、「不平」「ささやき」などとも訳されています。 そこで12人(イエスの弟子たち)はこの「苦情」を適切に処理するためにすべてのクリスチャンたちを呼び集めて「解決策」を説明しました。6:3「あなたがたの中から霊と知恵に満ちた評判の良い人を7人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。(日々の食事の分配)」6:4「わたしたち(弟子たち)は祈りとみ言葉の奉仕に専念することにします。」 このようにして選ばれた7人は最初の教会の信徒の役員になったわけですね。その結果、最初の教会はますます成長して行ったのです。
本 論: この出来事から学びたいこと (1)一つの群れから「苦情」が生じた時こそ、その群れが豊かに成長する機会(チャンス)つまり、「苦情」は教会であれ、職場であれ、家庭であれ、一つの集団、群れにとっては大切なもの、不可欠なものなのです。決してマイナスではない。
(2)「苦情」をしっかり聴き取り、適切に処理すること 苦情を打ち明けた人は、特にこれと言った話しをしたわけではないが、人生で初めて人に心を包んでもらった、人生で初めて自分の味方になってくれる人と出会った、自分をもたれかける相手を見出せた・・・・・大げさに言えば、人生への勇気が涌いてくるのです。
(3)神様は、あなたの「苦情」をしっかり聴き取って、最善に変えて下さる。16:8参照 16:12参照 「主はあなたたちが主に向かって述べた不平を、聞かれたからだ。」 「わたしは、イスエラエルの人びとの不平を聞いた。あなたたちは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンを食べて満足する。」
まとめ: もう一度、使徒言行録6章に戻りましょう。 ギリシャ語を話すヘレニストのユダヤ人から出た「苦情」が原因で、最初の教会にはみことばに専心する弟子たちと、食事など日々の生活のことを心配する教会の役員が誕生したのです。そして、選ばれた役員は「霊と知恵に満ちた評判の良い人」ばかりだったので、教会組織は健全に成長しました。ステファノやフィリポは役員でありながら、宣教の働きに導かれました。 「こうして神の言葉はますます広まり、弟子の数(クリスチャン)はエルサレムで非常に増えた」と報告されています。
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