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2013/03/05(火)
「主がお入り用なのです」 大嶋博道
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総員礼拝・聖餐式 ルカ19:28〜36
(序 論) 今年は3月31日がイ−スタ−で、その一週間前の24日が「棕櫚の日曜日」(パームサンデー)で、その日から「受難週」が始まります。イエスは苦難と死をとおして人類に「救い」をもたらすためにこの世に来られました。 今朝は、4福音書が言及しているように「最後のエルサレム入城」の箇所をとおして、幾つかのことを学びたいと思います。 テキストの説明: @イエスがエルサレムに上って行かれる時にオリ−ブ畑に近づかれた。二人の弟子に、向こうの村に行って子ロバを引いて来なさいと言われました。 Aもし、持ち主が「何故ほどくのか」と文句を言ったら「主がお入り用なのですと言いなさい」と言われた。 B弟子たちはイエスの言われた子ロバを見つけてほどいた。 Cその持ち主は「何故ほどくのか」と問うた。 D弟子は「主がお入り用なのです」と答えた。 E弟子たちは子ロバをイエスのところに引いて来てその上に服を掛けた。人々は自分たちの服を下に敷いて「ホサナ」と、声高く神を賛美しました。
(本 論) この物語から二つのことをお伝えします。 (1)何故イエスが母ロバでなく、しかも「まだ誰も乗せたことのない」子ロバを用いられたのか? 子ロバは背が低く乗りやすく、従順で荷物を運んだりするのに有益な動物で、しかも粗食に耐え、丈夫だったので当時はどの家にも飼われていました。 イエスが子ロバを用いられたのは次の3つの理由がありました。 @イエスは経験の無い人を必要とされるお方であるという事が第1の理由です。モ−セやエレミヤが用いられた時がそうでした。 A主は従順な人を用いられるという事が第2の理由です。子ロバは主人の言う通り働きます。主は従順な人を喜んで用いられます。 B主は小さい人を必要とされます。主は謙って自らを小さい者と認めている人を大切にお用いになります。
(2)「主がお入り用なのです(The Lord needs it.)」と言う事について学びます。 21世紀を迎えた現代のキリスト者は、「主がお入り用なのです」というお言葉を真摯に聴く必要があります。伝道の困難な時代であり、次代を担う献身者が不足している時代だからです。 主はあなたの伝道・牧会への積極的な参与を必要としておられ、生涯をかけて主に従う献身者を必要としておられ、様々な教会奉仕、また献げものを必要としておられるのです。主は子ロバに乗ってエルサレムに入城し、十字架の死と復活をとおして人類の救いを完成してくださいました。
私たちもこの救い主イエス様をお乗せする「子ロバ」になりたいと思います。私が子ども頃、牧師だった父は、何かにつけて「博道、主の用なり」と、魔法のようなことばをかけて、教会の働きに参加させてくれました。今も、自分には到底出来そうもない主のご奉仕を依頼された時に、「主の用なり」という父のことばが聞こえてくるようです。
(まとめ) 私たちも信仰生活の中で「主の用なり」と信じて、これらの貴い働きにチャレンジしたいと思います。 そこにキリスト者の真の喜びがあり幸いがあり、主の豊かな祝福があるのです。
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