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2013/05/05(日)
「後ろを振り返ったので」大嶋博道
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総員礼拝 創世記19:15〜29 (序論) この聖書の物語は21世紀の今に生きる私たちに何を語っているのでしょうか。 聖書によると神は道徳的・倫理的に腐敗した罪の町ソドムを滅ぼそうとされます。その時、主はロトに「命がけで」「後ろを振り返らないで」「低地にとどまらないで」「山へ」と逃げなさい、と言われました。「さもないと滅びることになる」と神は警告を与えました。ここからクリスチャンの生き方として次の事を学ぶ事が出来ます。
(本論) 1.主が言われた「山に逃れる」は「山」は神がおられる所です。(例えばモーセは神の山ホレブで神と出会い、また十戒を与えられたのはシナイ山でした)そして、「山に登る」とは、信仰に生きる、と言う事です。(詩編122:1〜2参照) この事は私たちにとって、もう一度原点に立ち返りなさいという事を意味します。神のおられる所に立ち返るという事を意味します。私たちは「低地」に留まってはならないのです。み言葉は「山に向かって歩め」、と語っています。ロトはアブラハムにとってはお荷物的な存在でした。そのロトがここでも神に向かって「山には行けない」と言います。この世の財産や地位よりも先ず「神の国と神の義」を求める事がクリスチャンとしては大切な事です。そうすれば神は応えてくださるのです。
2.主のもとから硫黄の火を降らせ、町を滅ぼし(24〜25節)そして、後ろを振り向いたロトの妻は塩の柱になったのです。何故、ロトの妻は後ろを振り返ったのでしょうか。誰しも後ろを振り返りたくなるものです。自分が住んでいたあの所に何が起こっているのか知りたくなるのは当然な事です。神が言われた事が本当に起こっているのかという思いがあったのではないでしょうか。 その理由としては @ロトの妻はソドム出身でした。ですからそこに残っている親族の事が心配だったのでは無いでしょうか。 A自分が築き上げた財産を惜しむ心があったのではないでしょうか。 B夫ロトが信じている神は妻にとっては異教の神でした。「山へ逃げなさい」と命令された神が真の神であったかどうか疑いがあり、信じられなかったのではないでしょうか。 そしてCこれからの生活が不安であったから振り返ったのではないでしょうか。過去に対する執着心と未来へ不安がロトの妻をして後ろを振り返らせたのではないでしょうか。 主イエス自身も「ロトの妻のことを思い出しなさい」と警告し、決して「後ろを振り向かないように」勧めています。(ルカ17:32)
(まとめ) 神の声を聞いたら山に登る事こと(信仰に立ち返ること)、後ろを振り返らない事(「過去化」しないこと) が神に向かって、全身を前に向けてひた走る事に繋がるのです。(フィリピ3:13〜14参照)
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