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2014/11/23(日)
「豊かに実を結ぶ人生を目指して」大嶋博道牧師
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収穫感謝記念礼拝 (聖書)ヨハネによる福音書15:1〜10
(はじめに) 本日の収穫感謝の礼拝において、私たちの命をささえている収穫物が与えられていることに対して神様に感謝をささげると共に、豊かに結ぶ人生を考えてみましょう。
(序論) 実を結ぶ人生のゴールとは一般的には一生懸命努力し働いた結果、成功者になることでしょう。たとえば「名誉、地位、財を得る。社会でどれだけ貢献してきたか。豊かな経済力、老後心配なく暮らしていける。」などです。 しかし本当の意味で「実を結ぶ人生」とはたんに経済的、物質的、環境的に満たされているだけではなく、命の質、クオリティーオブライフの問題なのではないでしょうか。それは自他ともに満足していると思える人生。生きていてよかったと思えるような人生。また神様からあなたの人生は素晴らしかったね。とほめていただけるような人生といえるでしょう。すなわち、獲得したものに目を向けるのではなく、どれだけ与えてきたか、分かち合ってきたか、どれだけ自分は失ってきたかということに注目したいのです。 人生の終わりの時に「ちょっと待ってください。まだ豊かな実を結んでないんです。」ということがないように豊かに実を結ぶ人生についてヨハネによる福音書15章1節から10節から考えてみましょう。
(本論) 1・「つながっている」こと @ 目に見えない神様とのつながり。この縦の関係がしっかりとしている 喜び、感謝、祝福が与えられます。ぶどうの木である神につながっていると常に栄養、水分が与えられるのです。 A 人間関係のつながり。縦の関係が明確であれば、横の関係はそれほど難しいことではなく、人を愛することは自然なことなのです。
2・今与えられているもので満足して生きること。過去は過ぎ去りました。未来はまだ来ていない神の領域です。今を大切にする生き方こそ豊かに実を結ぶ人生なのです。
3・今与えられている賜物を豊かに生かすこと。 賜物とは時間であり才能であり財です。それを必要として人と分かち合うこと。人生の豊かさは奪い取ったり、ため込んだりするのではなく分かち合うことなのです。 ○マタイの福音書の中のタラント(1タラント=15年から16年分の収入)を託された人々の喩から自分の人生を考えてみましょう。それぞれに与えられている賜物(歌が上手、英語ができる…)をどれだけ活用したかと問われる時が必ず来ます。それは与えられた賜物をどれだけ共に生きる他者と分かち合ったかなのです。 ○ルカ12章13から21に愚かな金持ちの喩から自分の人生を考えてみましょう。神から与えられた豊作をため込んで生きるのか、分かち合って生きるかが問われています。 与えられたものを必要としている人に分かち合う生き方こそが人生を豊かにします。
(まとめ) 最後にポール トゥルニエの言葉を味わいましょう。充実した人生とは日々生じてくる様々な問題を解決した後始まるにではなく、勇敢に問題と取り組み中にあるのです。
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