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2004/04/16(金)
蹴りたい自分の背中 part.1
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ふと本屋で目に入った山積みの本。 例の最年少芥川賞受賞者の書いた本だ。 そういえば最近小説を読んでないなぁなんて思いながら、手にとって少し読んでみた。
俺は本を選ぶ時、まず本のタイトルや既知の情報(ベストセラーとか)などの、俺的に本当はどうでも良かったりするきっかけで片手にとり、最初の部分を流し読みする。
タイトルから内容を想像してみるが、実際に読んでみると思っていたのと全然違うことが多々ある。ここで、俺に必要のない本だと思ったなら、残念ながらその本が俺に買われることはないだろう。 ベストセラーの本だって、自分にあっているかは読んでみないとわからない。
俺は、本からあらゆる情報を吸い取る。というか、吸い取りすぎて本題から逸れてしまうことが多い。 作者にとっては、ストーリを展開させるための手段として設定されただけの出来事かもしれないが、俺は感情的に深く考えてしまい、余計な情報で頭の中いっぱいになって物語を先に進ませることが出来なくなってしまう。アニメーションやドラマ、映画などの時間軸の制御権がない作品では、物語の流れから置いていかれてしまう。
想像力豊かなのだろうか。洞察力に長けているのだろうか。 こう書けば聞こえはいいが、それは弱点ともなりうる。 どうでもいい細かいことを気にしすぎてしまうのだ。
なので、無駄が多い本(というと聞こえが悪いが、要するに内容が濃すぎる本)は、俺にとっては神経を疲れさせるだけなのだ。
なので、本は時間をかけて選ぶ。前に書いた作業を黙々と続ける。これが本屋での俺の生態だ。
思いっきりそれてしまったが、ここからは感想を書くことにしよう。
「蹴りたい背中」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309015700/ref=sr_aps_b_/249-7664130-5810724
まず、第一印象。 本を取る前に想像したのは、最近流行りの風景描写中心の展開。 色んな本を読んできて何となく気付いたのだが、最近は詳細に風景描写されている本がよく売れている。心理描写も大事だが、多くの人をひきつけるには、その本の世界観を客観的視点で描くことが必須なのであろう。たんたんとその場の雰囲気を書くことによって、読者は頭の中でその風景を想像する。読者の感情を動かす土台を作っているのだ。 世界観という土台が出来た上で、読者たちが何を思うかは、千差万別なのである。 これは多様化している世の中の流れに乗っているのだと思う。風景描写中心の作品が売れてくるのは何ら不思議なことではないのだ。
心理描写中心の作品は読者の心を大きく動かすことができる。しかし、実感を得られない人にとっては、それは退屈なものでしかないのだ。
でも、風景という土台が作り上げられても、そこから独自の発想に至らない人にとっては、それはたんたんとした作品でしかない。
読み流されていく中で、俺の中に世界観が出来上がってきていた。 世界観を明確なものにしたいという意欲から購入に至ったのである。
第一印象は、本の世界観そのものだった。
で、本題に入っていくとしよう。
・・・
と思ったのだが、今日はこの辺でキーボードを一旦休ませます。 長々くどい日記は、明日の話題を奪い去ってしまうので。。。
まとまりのない長文になってしまってスマソ。
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