ほっとのフォト日記
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2006/01/21(土) ハリケーン・カトリーナによるニューオーリンズ市の高潮被害
1−1.高潮とは
高潮とは、強風によって海面が高くなること。台風や強力な低気圧が、海岸部を通過する際に生じる現象。人間の生活領域に浸水して高潮災害となる。
また、似たような現象として、高波(波の振幅が大きい状態)、津波(地震や火山活動が原因の大波)などがあるが、これらは高潮とは異なる。

1−2.ハリケーンとは
ハリケーンとは、カリブ海・メキシコ湾を含む北大西洋や太平洋の日付変更線より東側で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速64ノット(30m/s)以上のものをいう。その命名方法が変わっていて、女性の名前をアルファベット順につけていく。また、ハリケーンはその強さにより5段階の強さに分けられる。カテゴリー1は64〜82ノット、カテゴリー2は、83〜95ノット、カテゴリー3は、96〜113ノット、カテゴリー4は、114〜135ノット、カテゴリー5は136以上のものをいう。

2.ハリケーン・カトリーナ
ニューオーリンズ市での高潮の原因となったハリケーン・カトリーナ。その勢力は以下の通り。

発生期間:2005年8月23日から同月31日
最大風速:78m/s
最低気圧:902hPa
上陸時最低気圧:920hPa

日本では同程度の台風を幾度となく経験しており、異常に強力なハリケーンだったとは言い難い。

3.被害状況
死者・行方不明者は2千人位といわれているが、あまりに被害が大きすぎたため、はっきりとした数字が出ていない。経済的被害は1兆円〜3兆円といわれており、こちらも推定の数値である。また、原油価格の高騰や、先物価格の大変動によって全世界的に経済被害をもたらした。避難所の状況も過酷なもので、感染症の発生により、数百人が隔離される事態になった。特筆すべきはやはりニューオーリンズ市での被害で、市内の8割が水没した。また、ニューオーリンズ市の治安が大幅に悪化し、略奪などの犯罪が多発した。

4.被害拡大の原因
前項で述べたように、ニューオーリンズ市で大規模な高潮が発生した。なぜここまで大きな被害となってしまったのだろうか。まず第一に挙げられるのは、地形的な原因である。以下の地図を見て分かる通り、ニューオーリンズ市は川や湖に囲まれた水際の都市で、海にも近く、市内のほとんどが海面下の低標高であり、とても水害に弱い地形であるといえる。
また、想定外の大型ハリケーン・カトリーナによって、堤防が決壊してしまった。そのため、海面下の都市であるニューオーリンズ市は、その市内全域の8割が水没した。決壊したメカニズムは、さまざまな説があり、はっきり分かっていない。
そして、災害対策の遅れが大きく目立った。市民の防災意識が低く、多数の住民が避難勧告を無視した。これは住民の防災意識を高められなかった行政機関等にも責任があるといえる。また、避難物資の備蓄が無かったり、物資供給が遅れたり、再避難を迫られたりして、その避難生活はとても過酷なものだったといえる。また、低所得者が避難できず、その不満からニューオーリンズ市は無法地帯化してしまった。

5.対策
今回の高潮の場合、高潮を発生させないための対策として考えられるのは、堤防の決壊を防ぐことが第一に挙げられるだろう。早急に決壊のメカニズムを明らかにし、より強固な堤防の開発と建設をするのが一番だろう。また、あまりに危険すぎる地域には住まない方がいいのかもしれない。また、被災後の被害を小さくするため(減災)の対策として、ハザードマップの作成や住民の防災意識の向上、食料などの避難物資の備蓄、水害脆弱都市であることに根底を置いた多人数避難可能な施設の建築などが考えられる。そして、差別が根底にあると考えられる低所得者による無法地帯化を防ぐには、差別や貧富の差をなくす必要があるだろう。

6.環境問題とハリケーン
そもそも、今回のような異常気象が発生した原因は、地球温暖化による影響が大きいのではないか。私たちを含め、全世界の人間が環境負荷の少ない生活へと変えていけば、環境破壊された地球に災害というしっぺ返しを喰らう事は少なくなっていくだろう。長い目で見れば、環境改善が最大の災害対策ではなかろうか。

7.個人的見解
今回の被害拡大は、政府や地方行政の怠慢による被害拡大といっても過言ではない。今回の被害を教訓にして、今後の災害対策を充実して欲しい限りである。
また、日本も台風大国であり、決して他人事ではないことを自覚したい。


※地図はありません。


とりあえず、こんなものが出来上がり、発表したのだが、声が出なくて最悪だった。

みなさん、風邪にはお気をつけあれ〜。


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