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2004/08/06(金)
ヒロシマから
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今日は、ヒロシマの原爆記念日でした。 お盆やお彼岸に現実感のない私にとっても、特別な日です。去年は埼玉の郊外にある丸木美術館で過ごしました。丸木夫婦は原爆の体験を生涯を通して描き続けた画家。でも実際に描ける心境になったのは、原爆を体験して何年も何年も経ってからだったそうです。そして圧倒されるような大作を遺しました。
たまたま広島生まれなのかもしれないけど、広島で生まれることを選んでいたのかもしれないと思うこともあります。
父、若き日の選択〜 上司『数年の転勤です。フィジーか広島に行って貰います』 父 『喘息に加えて心臓が弱いので、病院がないと心配な身体です、広島に行きます』 てな理由で、私は広島で生まれた。フィジーを取り損ねた(笑)どうせなら、ハ行全部から選ばせてもらえたらよかったのに。ハワイ、広島、フィジー、ヘルシンキ、北海道…
実際は、昭和40年代の広島は、市内でも一歩入るとかなりの田舎でした。市営住宅の縁側にガラスが入っていないので、のんきな母は、雪の日ビニールのカーテンを吊るした。なんとかなったが、夏はコウモリが入ってくる。 山の端にある牛岩という滝壷のようなところで水遊び、蒸気機関車に石投げて、材木置き場で犬と鬼ごっこ… それで私はかなりの野生児(汗)。 いつもこの思いっきり真剣に遊んでいた幼い頃のことを思い出すと元気が出てくる、そして広島というキーワードが、原爆を引き寄せ、そしてごくあたりまえに【平和ってなによ?】と問い掛けてくるのよ、私の中の誰か、がね。
たまたまヒロシマとナガサキが選ばれたけれど、陸と海はつながっている。ぜんぶつながっているのです。
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