|
2005/01/16(日)
思い出の人A・先生編
|
|
|
ダイアリーだけど、できごとより、ふと思ったことばっかりだね。話しの流れで思い出したりしたことを、書いときたくなることが多いのです。
私の高校時代は、異常だった。というかほとんど男子校のよーな。おとなしい男子が多かったけど。 男子30人に女子10人位のクラスで、トイレも各階には無くて遠くまで行くことになる。教師もやたらと男性が多くて、女性の先生、おばあちゃんのような先生には安心したものだった。 だけど、そんな学校だったからか、おもろいこともあった。
確か寒い一月か二月、そろそろ大学受験、とかいう頃、おでこの広い現国先生、 「本日は、最後の授業であります」 という。 私は小学生の国語の教科書で読んだ、戦争のさなか、自国の言葉を使うことを禁じられ、最後の自国語の授業を受ける少年の涙のでる話しを思い出し、ちょっとじ〜んとなりかけた。
ところが、現国先生は、 「座布団な〜い?」っと、へんなことをおっしゃる。 「まあ、我慢しよう。」 そういって、なんと教壇の上に正座して、落語を一席やりますので、皆様聴いてくださいときた。妙な敬語を使い、そのいずまいはもはや教職員ではなかった。そして小一時間。あ〜この先生、だから「え〜っと」というのが口癖だったんか。 廊下を通る他の先生の足音にびくびくしたのは、生徒のほう。
たしかに、余所見ばっかりしている10代の青少年に、自国の文化を体験してほしい、ってのはいいことだ。客として御捻りをだすべきだったかも。 でもそれより、教師生命とかあとさき考えずに大胆不敵に思い切ってやってくれたことが、素敵だったんだよね。 生徒が、ではなくて教師なのに教壇に乗っかって落語を一席、なんて、イマドキノ成人式で騒ぐ若者には、そこまで勇気ないべ!? きゃはは。 明日は、エーガの先生のはなし。
【写真は、mさんが送ってくれた画像。ちょっと前、どこかでみつけたポスターだそうです】
|
|
|
|