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2005/02/14(月)
折角だし、でも、う〜ん…
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と、思い悩んでみたり。 うん、ほら、今日ってバレンタインデーじゃない。 だから私も、季節ネタでTRICK小説でも書いてみるかなぁ…とか思ったわけだよ。思っただけだけどね(笑) 日記の書き終わりに短いものを描くかもしれません。
ちなみに今日は疲れました。 何が疲れたかって、19時半に帰宅してから現在22:30になるまで、ずっとピクシアお絵描きしてました。 うん、乾いた月50話の、奈緒子と楓の浴衣姿を描こうと思って。 昨日からちまちま描いてたんだけど…奈緒子しか描けませんでした。 何気に難しい、楓の浴衣の柄。時間かけてでも描くけどさ、楓。 ・・・で、奈緒子の方。やっぱり、楓イラ出来てから一緒にUPした方がいいよね。結構思い通りに描けたんだけどさ。 ところで、誰か「手鞠」の画像をください(笑) 菊紋、桜紋、紫陽花、矢絣、市松…これらは結構簡単にフリー画像で見つけれたんだけど、手鞠だけいいものがないです(汗) 古風で粋な柄って難しい…ってか奈緒子の方だけ先にUPしてしまおうかな(笑)
えー、さっき。 Tさんからショコラっぽいケーキを頂きました。ヤマトのクール急便で(笑) 美味しかったです、ありがとにゃー★
ではでは… バレンタインデー緊急日記掲載型小説(書く事にしたらしい)
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 『 Sweet day 』
黄昏過ぎた夜の闇は、暗い青。吸い込まれそうな、濃紺。 ───コンコン。控えめに叩かれる、ノック。 「どうぞ」 白い白衣を着たままで、上田は研究室の後片付けをしていた。 ───ガチャ…パタン。静かに開けられて、静かに閉じられるドア。目を向けると、うつむき気味な奈緒子の姿が目に入った。 「なんだ、YOUか。何か用か?」 今日はばたばたしていて、少し忙しかった。その所為か、言葉がそっけない。 「上田、チョコくれ」 唐突に、奈緒子は言う。 「あ?」 「チョコ。貰ったんだろう?」 確かに今日は、バレンタインデー。同僚でもある女性教員や、講義を受けている女生徒達から、結構な量のチョコレートを貰った。 正直に言えば甘いものは苦手だが、貰って嬉しくないといえば嘘になる。机の脇に置かれた紙袋の中に、一応はきちんと詰めてみた。 「なぜ俺が貰ったものをYOUにあげなきゃいけないんだよ」 むしろYOUが俺にプレゼントすべきじゃないのか?と、上田は意地悪そうに答えた。奈緒子に、チョコレートを用意するだけの先立つモノがないという事を見越した上で。 「甘いもの、苦手だって言ってたじゃないですか。食べないと可愛そうですよ」 「だからってYOUにくれてやる理由にはならない」 「じゃぁどうするんですか、それ」 机脇の紙袋。その中にブツはあると察した奈緒子の視線が釘付けだ。 「・・・どうするかな」 だが、確かに奈緒子の言うとおり。受け取ってはみたものの、毎年処理に困っていたというのも事実なのだ。 「だから、私にくださいよ。美味しく頂いてあげますから」 じっと、真っ直ぐに見てくる。そんなに欲しいのか、がめついヤツめ…内心そんな事を思いながら、上田は机へと移動して、紙袋を持ち上げた。 「仕方がない。確かに俺一人じゃ処理しきれないから、くれてやるよ」 その言葉に、奈緒子の表情がパッと明らんだ。 「本当ですか?!」 「ああ、チョコレートは栄養価も高いし長期保存も利く。YOUにはもってこいだな」 紙袋を、差し出す。 「ありがとうございます!」 あまりにも素直に礼を述べられて、少し照れる。 「ああ、いや、気にするな。食ったらちゃんと歯を磨けよ、虫歯なんか作ったら大損害だろ」 「わかってますよ、じゃ!」 にこにこと、笑顔を崩さずに奈緒子は紙袋を引っつかみ、さっさと研究室を後にしてしまった。 「あいつ…この為だけにきたのか?」 寂しい奴め…小さく呟きながらも、自身の心が少し寂しかった。
2月15日、翌日。 ───コンコン。昨日と同様に、ドアがノックされた。 「どうぞ」 今日も今日とて、上田は白衣を着たままで作業をしていた。 「おじゃましまーす」 妙に明るい声が、飛んでくる。 「YOU?」 「あ、上田、こんばんは」 にこにこ、機嫌良さそうな笑顔。 「なんだ、今日は何の用だ?チョコは昨日YOUにくれてやったのが全部だぞ?」 首をひねりながら言う、と、奈緒子の手に目がいった。紙袋を手にしている。 「じゃん」 その紙袋を、奈緒子は応接テーブルの上に置いた。 「何だ?食いきれなかったのか?」 まさかそんな事はないだろうと思いながらも、聞いてみる。 「違いますよ、これは…じゃん」 紙袋の中から、箱を取り出す。 「何だ?」 箱をゆっくりと、もったいぶりながら奈緒子は開けた。 「ショコラケーキです」 ほぉ…と、小さく息を漏らす。こげ茶色の塊が、姿を現した。 「ショコラ…ケーキ?」 「昨日、上田さんから貰ったチョコで作ったんです。甘いの苦手だって言ってたから、甘さ控えめにしておきましたよ」 つい、きょとんとしてしまう。 「俺に、か?」 「ええ、一日遅れですけど」 しかも元は上田さんが他の人たちから貰ったチョコですけど…奈緒子は笑いながら続けて言った。 「YOUが、俺の為にわざわざ作って?」 「だって、甘いの苦手って言ってたし…」 まぁ、気持ちですよ。と、奈緒子は再び笑った。 「それにほら、いつもは食べれないからって処分に困ってたチョコを、今年はちゃんと食べれるんですよ。みんなの気持ちも、これで受け取った事になるじゃないですか」 確かに一理ある…そんな事を思いながら、切り分けられたそれを、一口かじってみた。 ほろ苦い、でも、美味い。 「…うん、うまい」 良かった…奈緒子がもう一度、笑みをこぼした。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* はい、終わり。妙に長い(笑) しかも中途半端だ…でも奈緒子ならやりかねない…だろう(笑) そういや昨日、北国にヒロシが来てたらしい(←どうでもいい情報)
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