diary 【日々撮りどり】
(写真のほか、若いころの歌など)
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2014/11/27(木)
ooo
右折して真っ直ぐ下れば村を出る村の出口はその木橋のみ
なに事かありたる如くなき如く沖を見やりて佇む漁師ら
この家も庭に地下水湧き出でて素麺あらふ西瓜を冷やす
夕立に濡れし新聞乾けども 乾きしところが皺みて目立つ
新聞破損の苦情を受けて詫びにゆく詫び方あれこれ考へつつ行く
2014/11/21(金)
新作
国民の皆様のためにと言うけれど そこに吾は含まれぬらし
わが屋根の鴉にまじないかけてやる 真っ白になれ声清くなれ
2014/11/03(月)
●
蓬を摘んでゆっくりゆっくり野を帰る夕刊配りし春風のなか
軒並びの八軒駆足で配達すバイクを置きて新聞抱へて
事故に遭ひ運ばるることもあるならむ下着に常に気を遣ひおく
カーブミラーに写る野の先白みをりその角曲がれば配達終る
ほどほどに老いの身鍛へる運動よバイクの乗り降り日に三百回
2014/11/01(土)
11月
前輪に小石を踏んでよろめきぬバイクに乗るのも老いては難し
漆喰の傷みし土蔵に日の差して明るむ庭に君と佇む
飲み干しし缶ビールの缶握りしめ言葉こらへて聞きゐたる君
雲の間に出たり隠れたりする月と戯れあひつつ新聞配る
田の中に一本通る通学路群に遅れて少年ひとり
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