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2004/03/10(水)
物は物以上の存在たり得るか
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このあいだ、新しく靴を買いました。 それまで履いていた靴は僕が高校一年生の時に買った靴です。 従兄が履いていてカッコイイと思ってその日のうちに隣町の靴屋まで買いに行きました。
その従兄が履いていた靴はアディダスのスタンスミスというモデルでした。 従兄が履いていたスタンスミスは、長年愛用されていて、ヤレタ感じがでていて、とてもかっこよく僕には写りました。 ですが、僕が買ってきたスタンスミスは当然、新品。 まだ、艶々していて綺麗でした。 そしてそれを見た母はこう言いました。 「なに、その作業靴?」 確かにそう見えました。 はっきり言って新品で見たスタンスミスはかっこよくありませんでした。 でも、履いていくうちに僕が憧れた従兄のスタンスミスにどんどん近づいていきました。 ヤレタ感じ、長年履いているという味、僕が理想とした靴になって行きました。
そして今まで履いてきて流石に靴自身の寿命に近づいてきていました。 所々に見える破れ、靴の裏はもう磨り減って雨の日は水が染み出してきます。 実に、高校一年生から今まで7年間弱、ほぼ毎日のように履いてきました。 まさにこの靴は僕と共に歩んできたと思います。 新しい靴を買った今でもこいつを捨てる気にはなれません。 いつまでも取って置くと思います。
僕にはこうした、長年愛用してきてるものがいくつかあります。
その代表格は冬用のパジャマ(まぁ、スウェットなんですが)です。 このパジャマは僕が小学校6年生のお正月にお年玉で買ったものです。 その時はまだブカブカで、かなり大きかったです。 今では、生地も薄くなり、袖口や襟口の黒ずんだ汚れは何度洗濯しても落ちません。 ブカブカだったサイズは中学卒業するまでにはぴったりのサイズになりました。 これも今まで着続けています。まだ、あと何年か着るでしょう。 もう、かれこれ10年近くの付き合いになります。
さらに、僕が中学一年の時に技術の授業で作った電気スタンド、美術の授業の時に作った小物入れ。 これらは長崎を出た今でも僕の部屋で活躍しています。 さらに、高校一年の冬に母が東京土産で買ってきた財布。(これは3年間ほど寝かせましたが) 高校二年から使っている赤色のボールペン。(グリップとインクはその都度取り替えています。) たぶん小学2年か3年から使っていたベッド。(今は実家の元僕の部屋で本棚に改造されています) 高校一年のときに買ったジーンズ。 いつから使っているか判らない枕。(記憶にある限り二代目) 高校二年生の頃、従兄からもらったジャケット。 今は実家で待機中の愛用の箸(これも記憶にある限り二代目) 数えだすとキリがありません。
オートバイも一緒だと思います。 僕はまだCBRを所有して1年ちょっとしかたっていませんが、長く付き合っていきたいと思います。
こうした、生活に根付いた物、機械は物以上の存在となりうると思います。 これからも、そんな物を大切にしていきたいと思います。
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