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2004/08/02(月)
長崎流、お盆の過ごし方
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実家に帰ってきましたが、今週、来週中はちょっと忙しくなりそうです。 帰省ツーリング3,4日目のレポも書き始めているんですがなかなか筆が進みません。 遊んでるわけじゃないんですよ。田舎なもので親戚周りとか色々忙しいのです。
母方の伯父さん、父方の伯父さん共に今年が初盆なのです。 特に、父方の伯父は僕の実家の目の前に住んでいました。 と、言うことは僕の実家も長崎の町です。 もちろん精霊流しがあります。
そう、さだまさしの歌に出てくる精霊流しです。 精霊流しとは初盆を迎える故人のために用意される三途の川を渡るための船を水のあるところまで引く行事(?)です。 しかし、実際の長崎(市内)の精霊流しは歌のようにあんな厳かで物悲しい物ではありません。 爆竹と銅鑼の嵐です。 (確かにどことなく物悲しくはあるんですがね・・・如何せん爆音です) ダンボールに爆竹の箱を30箱くらい入れてそこに火を投げ入れるのは当たり前です。 (船を引く人たちはみんな耳栓しています) まぁ、僕の実家は市内ではなく郡部なのでそんな派手ではありませんが、爆竹、夜火矢(やびや・ロケット花火のご先祖様)・その他の花火・銅鑼は欠かせません。
また、船は大きければ大きいほどそこの家がお金持ちと言うことになります。 そして、船の形は故人の趣味がかなり反映されます。 だいたい船の舳先はそこの家の姓が書かれるのですが、舳先の形が麻雀牌になってたり、野球が好きならボールの形をしていたりと、船の形を見れば「あぁ、この人は麻雀が好きだったんだなぁ」とか分かるわけです。 これがお盆最終日に故人やご先祖様を盛大にお見送りする物です。
で、お盆初日にお墓参りしますよね。 これは故人やご先祖様をお迎えする物ですが、長崎では一風変わったことをします。 そう、お墓で花火をするのです。(大学に入るまで全国各地でやってるものだと思っていました) 精霊流しと同じように爆竹、夜火矢、色々な花火を子供たちがして華やかにご先祖様をお迎えするのです。
これを他の土地の人に言うと「罰当たりな!」と言われるんですよね。 長崎じゃこれが普通なのです。
それと、長崎では爆竹と夜火矢は手に持ってできないと男として認められません。 長崎の男の子はこの道を必ず通っているはずです。 できないとヘタレの烙印を押されます。 まぁ、長崎で育った男の子なら普通に手に持ってやってるはずです。
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