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2005/09/09(金)
風の誘うままに
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ワインディングロードへ。 こんばんは、けーすけです。
午後、学校が終わり家路の途中、あまりにも風が気持ちよくて、家に帰り荷物を置くと久々に峠道へ行こうと決めた。
久々に履くレーシングブーツ。 久々に指を通すレーシンググローブ。 身が引き締まる思い。
峠に入る。 レーシングポジション。
最初の一往復は様子見。 区間を通して路面の状況を見る。 そのあいだ、バイクのフィーリング、久々の峠での身体の動きを思い出す。
誰もいない、車もバイクもいない午後。
その往復を終わらせると自分のペースへ。
なにも考えない。 目は次のコーナを見据え、ただひたすらにタイヤからフレーム、そしてシートに伝わる路面状況、さらには車体の挙動を感じ取り、身体の動きへと対応させる。
耳にはタイヤが路面を蹴る音とエンジン音、エグゾーストノート、それに血管の中を血が高速で流れていく音だけ。
瞬きはしているのか、呼吸はちゃんとしているのか。 それすらもあやしい。
小さいコーナの連続を抜けると「ハァッ」と、小さく息をつく。 でも瞬きはしないらしい。
3往復し、バイクを止め一息つく。 車体から降りると膝が笑っていた。 ジャケットを脱ぐとシャツは汗だく。 「体力ねぇなぁ。」と煙草を取り火をつける。
へたり込み、キンキンと音を鳴らしエンジンを冷ましていく愛車を見上げる。
そしてすぐ、さっきのライディングの思い返す。
たまには、こういうストイックな時間があってもいいと思った。
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