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2006/07/21(金)
小指の第二間接までくらい
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やっぱ胃潰瘍でした。 こんばんは、けーすけです。
今日の日記は僕の胃までの探検日記です。 ちょっと気持ち悪くなるかもしれません。 そういうのに弱い人は読まないほうがいいかもしれません。
飲んできました。 胃カメラ。
検査はとりあえずエコー検査から。 胆のうとか肝臓とか腎臓とか見られます。 結果、異常なし。 ちょっと脂肪肝らしいです。 油の摂りすぎは注意。
そして本日のメーンイヴェント。 胃カメラ。
まずは胃をきれいにする薬を飲み、喉を痺れさせる麻酔を飲んで喉に5分ほど溜めておきます。 それを吐き出したあと、胃の活動を抑える薬を肩に筋肉注射。 気持ちを落ち着かせるために5分ほどベッドに横になっておきます。 目の前には液晶テレビ。 このテレビで胃カメラの映像が僕本人にも見れるようになってます。
先生が来て色々な説明。 薬を使って眠らせてその間に終わらせることも出来るけど、その場合病院で2〜3時間休んでからしか外に出れない。 副作用もいくつか出る可能性もある、と聞かされたのでそのままやることに。
口に穴の開いたマウスピースみたいなのをくわえてLet's Start。
目の前にあるモニタに僕の口の中、喉が見えます。 ジワジワと進入していくカメラ…、喉の奥に差し掛かったところで第一波の衝撃。 激烈な吐き気。 体がビクッ!ビクッ!と動きます。 後ろでは看護婦さんが背中をさすっていてくれます。
その山を越えるとカメラは食道へ。 喉の奥をカメラが進んでいく映像はエロいな…。 とか涙目で考えていました。
医者が今カメラは食道にいますよー、とかナビゲートしてくれます。 そして食道と気管の分かれ道まで到達。 ここから最後までカメラを使って撮影していきます。 「こっち方面が胃、こっちに行ったら肺ですよー。じゃ、このまま食道を進みますね。」 カメラを動かして見せてくれます。
そこで第二波。 吐き気。 ここもなんとか押さえる。 看護婦さんがずっと背中をさすっていてくれます。
あとで胃の中見て分かったんですが、絶対に何も出てこないんですよ。 だって胃の中なんにもなかったもん。
食道を進み、さぁいよいよ胃へ。 と思ったらなにかが胃を塞いでますよ? あれ?胃に弁なんてあったっけ?
「胃の入り口にポリープが出来て胃を塞いでますね。」
マジかよ…。
「じゃ、胃に入ります。」
とうとう胃へ突入。 ポリープに近づいていったかと思うといきなり広い空洞の中へ。 胃に到達。
なんつーか、人間の器管の中って綺麗なサーモンピンクなのね。 だからエロいとか思ったんですよ。 僕の食道や胃、十二指腸も綺麗なサーモンピンクでしたよ。
とりあえずカメラは胃ではなく十二指腸へ。 胃を抜け十二指腸を見ます。 特に異常なし。
胃に戻り底の方を観察。 なんかシワというかヒダヒダみたいなのが。 これで胃の中の物を動かして消化を良くするみたいです。
底を観察したら入ってきた天井のほうを観察。 胃カメラを「J」の形にして上の方を見ます。 これがね、分かるんですよ、胃の中でカメラが変な形になったって。 この「J」の形にするために胃に空気を入れて膨らますんですよ。 もうすごい胃がパンパン。 ゲップしたくてたまらないけど「我慢してください」ってさ。
そしてその「J」の形のままグルングルン回すの。 これがもう最悪。 本当に胃をかき回してるんですよ。 なにも入ってないだけに動いてるのがよく分かる。
天井を観察、異常なし。 そのまま胃の入り口を見てみます。
うぉ!カメラのケーブルが見える! スゲー!(涙目)
「あ、ありましたね。」
胃潰瘍発見。 そこには想像を絶する胃潰瘍が。 でけぇ…。 大きさは小指の第2関節までの長さにちょっと足らないくらい。 しかも潰瘍は周りがこんもりと高くなって真ん中がくぼんでる、いわゆるクレーター状になってました。 潰瘍を観察&撮影。 バシャバシャ撮られていきます。
あらかた撮影が終わったら今度は細胞摂取へ。 カメラのケーブルに先が開いたり閉じたりするワイヤーを入れていきます。
シャッシャッ!とワイヤが入っていく音…。 するといきなりカメラにワイヤがニュッとフレームイン。 先をパカッと開き潰瘍をつまみます。
「痛くありませんからねー。」
すかさず引き抜く。 胃の中でなにか「プチン」という感触。 何箇所か採取後、今度は食堂に戻り胃の入り口のところにあったポリープも採取。 こちらは切り取ったあとジュワー!と出血。 あわてず止血の薬を噴射。 と思ったら薬が出ない!
ずっと背中をさすっていてくれた看護婦さんが慌てて別の薬を取りに離れる。 あとから気づいたんですが、この薬って薬が入ったちっちゃなビンみたいなのを手元にセットして、単に空気圧で押し出してるだけみたい。
最終的には注射器で、人力で押し出してました。 いやしかし、何が苦しいって背中さすられてないのが苦しかったです。 なんか人が近くにいる、背中をさすってくれてるだけで少しは安心して力が抜けるんですよ。
無事に止血できたら後は引き抜くだけ。 ゆっくり慎重に引き抜かれていきます。 帰りも要所要所撮影。
口からカメラが出てきた時は一緒に魂も出てきたかと思うくらい脱力。 結果が出るまでベッドでグッタリとしていました。
結果、見て分かったように見事に胃潰瘍。 ポリープは潰瘍が広がりすぎて食道まではみ出した奴である可能性が高い。
そしてこの潰瘍は最悪、胃ガンの可能性もある、と…。
ハハハ…おいおい先生、ちょっとジョークきついんじゃねぇの?
「…え?本当ですか?」
「結果が出る来週木曜日、御家族と来てもらえますか?」
…。
最悪、最悪ですから…。
そして、もしこの潰瘍が胃ガンだったり出血してまた血を吐いたりすれば即入院、手術。 直るまでは激しい運動は駄目、食事はよく噛み脂っこいものは避ける。 酒、タバコは厳禁。
まぁ、なんというか、オチも考えらんないですよ。
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