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2006/10/03(火) トカゲと竜
こんな夢を見ました。

昔々、あるところに人望の厚い、大きな竜がいました。
そして、竜に憧れた小さなトカゲがいました。
トカゲは竜と出会い、竜に惹かれ、兄弟にして欲しいと頼みました。
人徳のある竜には義弟となるものが沢山いましたが、小さいトカゲを竜は快く義弟として迎えました。
トカゲは竜のことを知るたび惹かれ、恋心を抱くようになっていました。
抑えきれなくなったトカゲはある日、竜に気持ちを打ち明けました。
竜は戸惑ったものの、次第にトカゲの気持ちに答えるようになりました。
トカゲは凄く幸せでした。
ある日、竜はいいました。
「実は私は本当の恋というものを知らない。もし私が恋を知った時お前を傷つけるかもしれない。」
その言葉にトカゲは
「私と貴方は兄弟です。兄の幸せを願わない弟などいませんよ。」
と答えました。
トカゲである自分が竜に相応しくないというのは誰よりも知っていました。
だからこそ、トカゲは竜の本当の幸せを願っていたのでした。
そんなある日、竜はトカゲに言いました。
「お前に言うのは辛いのだが、好きな竜ができた…」
トカゲは一瞬、心臓をギュッと握られたような気がしました。
しかしそれは解っていたこと。
「前にも話した通り、私は貴方の幸せを願っています。私は貴方のなんですか?」
トカゲの問いに竜は
「大事な弟分だ。」
と答えました。
竜には義弟が多くいましたが、今まで必要とされてきたと思っていたトカゲは、
一括(ひとくく)りの中の一人にされた気がして少し切なくなりました。
それでもトカゲは笑顔で言いました。
「弟が大事な兄の幸せを願わないはず無いでしょう。」
そして…
「以前言っていた、本当の恋を見つけることができたんですね。良かった。」
良かった。…それは竜を思えばこその、本当言葉でした。
「いや…」
竜の言葉にトカゲは不思議に思いました。
「自分から相手に惹かれたのではないですか?」
トカゲが尋ねると竜はいいました。
「お前の時と同じだ。向こうも私を想ってくれていたようでな…慕ってくれなければそこまで気をかけはしない。」
その言葉にトカゲは物も言われぬ寂しさに襲われました。
トカゲが竜を想った事…
竜がトカゲを求めてくれたこと…
すべてが黒い墨で塗りつぶされた気がした。

ここで目が覚めた。
ただただ辛く悲しくて、泣いてました(寝泣き?
うーん、感情が先行してうまく文に出来てない気がする…
何でこんなに悲しかったんだろう?トカゲに感情移入してるのは解るけど…
考えてみたところ、トカゲの時と「同じ」条件下で相手を好きと言った竜にショックを受けたのではないだろうか?
もしかしたら、いつかトカゲと同じ思いを相手の竜にもさせるのでは?
そんなの竜が好きなトカゲとしては竜に相手を傷つけて欲しくないでしょうからね。
だから本当の恋を見つけることができたと思って喜んだんじゃないかな?
まぁ、憶測だけどね(笑
感情を言葉にするって難しいですね。

夢の続きは解んないけど、それでもトカゲは
「貴方の幸せを願う。」って言うんじゃないかな?きっと(笑
ワシなら自分が好きになった人は幸せになって欲しいって思うし。


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