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2005/08/22(月)
*太陽*
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暑い。 太陽の光が地面に突き刺さる。 昼すぎの一番暑い時刻。 男は至極だるそうに歩いていた。 屋敷まではあと半刻は歩かねばならないだろう。 いや、このペースではもっとかかるかもしれない。 男は手になじんだ酒瓶をやはりだるそうに持ち直した。 暑いのは嫌いではない。むしろ、好きな方だ。 しかし、さすがにこれは暑すぎる。 男は空の真ん中で睨みをきかせている太陽を困った顔でみつめながら額の汗を拭った。 その時、不意にぱしゃりという音が男の耳に届いた。 ・・・進路変更。 一転して軽い足取りになった男は今まで向かっていた方向とは逆に歩き出した。 木の生い茂っている中にずんずんと踏み込んでいく。 森の中では木が太陽を覆い隠していて涼しい。 しばらく歩いていると水音はどんどん大きくなった。 がさり。 少しだけひらけた場所に出る。 「サースーケーっ!」 その中心にある小さな湖。 そしてそこには湖の中に足を入れて涼んでいる少年。 男の声を聞くと瞬時に少年は眉間にしわをよせた。 驚いてはいないところを見ると男の気配には既に気づいていたようだ。 「幸村・・・。何でお前が来るんだよ・・。」 「サスケってばつれないなぁ〜。・・隣り良いかい?」 少年の返事を待たずに男は少年の隣に腰を下ろす。 男は着物のすそをまくって足を水に浸した。 気持ちいい。 「ん〜気持ちいい!ね!サスケ!」 にこにこと笑いながら言うと、少年は少し困ったような顔をする。 少年は少し逡巡してから、男から顔をそむけた。 その頬は心なしか赤いように見える。 「サスケ?」 不思議に思いながら男は少年の頬に手を滑らせる。 滑らかな白い肌は触れるとしっとりと手にすいつく。 「どうしたの?」 ゆっくりとこちらを向くように促して、少年の顔をじっくりと眺める。 男の好きな黄金の瞳は伏せられていて見えない。 「サスケー?」 ぱしゃん。 水音が響いた。 男の唇に、温かなものが押し付けられる。 ただ触れるだけの幼い口付け。 気づけば微かに震えているようで。 男は愛おしげに微笑んだ。 程なくしてゆっくりと唇ははなされた。 「サスケから口付けてくれるなんて珍しいね。」 自然と緩む顔を隠そうともせずに男は少年に言う。 「な、何だよ。文句あんのかよ!?」 少年は真っ赤に染まった顔を強引に腕でごしごしと拭う。 そんなことをしたら余計に赤くなるだろうに。 「ううん。文句なんてあるわけないよ。幸せだよ。」 その言葉に少年は動きを止めた。 「・・・お前の幸せはお手軽だな。」 「そうだよ。だからさ、もっとボクを幸せにしてよ?」 「・・え?」 「ここなら誰にも見られないよ。太陽ですらも木に隠されてボク達を見つけることはできない。だから―・・」 恥ずかしがらないでいい。 「は?」 戸惑う少年の唇を掠めるようにして奪うと、男は楽しそうに笑った。 「もう一回サスケからして?そしたらもっと幸せになれるから。」 お願い。 そう言えば、少年はますます顔を赤くした。 「仕方ない奴だな、ホント。」 言ってどこか照れくさそうに笑うと、少年は再びたどたどしい口付けを落とした。 そして二人は何度も何度もただ口付けだけを繰り返した。 幼いけれど、何物にも勝る甘い密事。 誰も知ることは無い、二人だけの秘め事。
再び屋敷へと向かう男の足取りは軽く、先ほどのさるさは微塵も感じられない。 太陽はどこか悔しげにすごすごと沈んでいった。
*** でばがめしたかった太陽。(え? 何書きたかったんだろう・・。(黙) サスケからキスするのって好きです・・。はい。 暑いですね!! 水浴びしたい! あ、ちなみに日記のタイトルに「*」がついてるのはこっそり小説付日記です。 何か衝動的にたまに書いてます・・・。
昨夜は某方と絵茶してました〜v ものすごい可愛いのを沢山描いてもらっちゃったのでものすごくテンション高くなっちゃったよ!(ばんばん それに引き換え私はこんなんしか描いてなくてごめんなさい・・↓(!!) またやろうね〜vv
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