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2004/08/18(水)
●車って、色々大変なのよ
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■緊急連続企画・苦楽を共にした戦友(とも) <そのA>
貰い事故から半年。 またもや、戦慄が走る事件が発生した。
僕は当時、システム部門に所属し、電車で会社に通っていた。 しかし、電車では交通の便が悪く、なにより仕事帰りにゲーム屋に寄れないというデメリットがあった為、僕は時々、こっそりと車通勤をしていた。 会社には駐車スペースが無いので、会社から少し離れていた袋小路に路上駐車していた。
ちなみに、僕以外にも何人か既にお仲間がいたので、それほど罪の意識も無かった。
ここでも失敗した。 半年で傷モノにされたとは言え、新車を路上駐車などした僕が愚かだった。
ある日、会社の仕事を終えて車に乗り込もうとすると、右のドア前後席ともに、一本の「線」が入っている。 10円玉で思いっきり傷付けられてるよ。
よくよく見ると、その被害は結構大きく、ドア部分だけでなく、ボディ全体に傷つけられていた。
路駐なんかしていた僕が悪いので、泣くになけない。 でもさ・・・俺、なにか迷惑かけた?だってここ、袋小路だぜ。
と、いくら嘆いたところで、車が元に戻る訳が無い。 しかし、半年前に修理して塗装したばかりなのに、また塗装する羽目になるとは・・・
錆止めの意味も兼ねて、塗装はしておきたいのだか、業者に依頼する金なんかない。 仕方ないので、オートバックスに行き、塗装ペンを購入して塗ってみたのだか・・・いやはや、ダメだこりゃ。塗った部分だけが完全に浮いてしまっている。
まぁ、いい。結局はボディが錆びなきゃいいや。
開き直って、自分の中で「修理完了」としたものの、その傷を見るたびに落胆してしまう自分がいた。
ここまで来ると、完全に開き直ってしまい、「また10円アタック食らっても、またいくらでも塗ってやるぜ!どうせもう同じだからな!」とまたしばらく路上駐車を続けていた。
それからしばらくすると、一本の電話が会社に届いた。
なんでも僕が路駐している辺りの人間からだった。
「あなた、うちの近所に路上駐車していますよね?」
近所からの苦情電話だった。 近所の人間にしてみれば、見知らぬ連中が近所にポイポイ路駐していくのに、実情的に迷惑ではなくとも、なんとなくムカついていたのだろう。その気持ちはよくわかる。
ご丁寧に、ナンバープレートから名前を割り出したみたいだ。そこまでするのかよ。口頭で一言、「路駐はやめてください」と言えば済む話じゃないか。
ん・・・待てよ・・・
まさか・・・
まさか、俺の車に10円攻撃かましてくれたのはテメェじゃないだろうな!
そもそも、なんで俺がこの会社ってわかるんだよ。しかも所属部署まで。電話交換手を通さずに直通でかかってきたぞ。 ナンバープレートが割り出されたなら、自宅にかけてくるものだろ? それをわざわざ勤め先にかけてくるという、この粘着質的な嫌がらせ(と、しか俺には思えん。)から、その可能性は大きい。
この時点で、「犯人はコイツ」と俺の脳内で確定。 そうなっては、ただで謝るもんかい。
「いえ、僕は知りませんよ。だいたい、今日もその車って路上駐車しているんですか?」
そう、たまたまその日は、電車で来ていたのだ。 そうなると、相手もなんとも言えなくなった。
事前に証拠写真を撮られていたらアウトだったが、そこまでしては無かったようだ。
「そうですか・・・それは失礼しました。」
そう言うと、電話がガチャッと切れた。
アブネェー!
僕は同じように路駐している仲間に声をかけ、「今後、あそこで路駐するのはマズイ!」と、急いで注意を促した。
それからしばらくして、仕事が忙しくなり、勤務時間か不安定になってきたために、会社への車通勤が正式に認められた。
最初から認めてくれたら、こんな10円傷なんか受けずに済んだのに・・・ いや、認められない通勤方法を取っていた俺が全部悪いのだが。 その傷は当然、いまでも傷は残っている。もぉいいよ。コレ、手放すんだし。
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