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2007/03/11(日)
●さらば塾講師!(そのA)
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インフルエンザの猛威が収まった・・・と思ったら、今度は花粉が飛び始めてマスクが手放せない日々が続いています。
今年は早めに投薬処置をしたから、いまのところ症状は軽いけど・・・これって、どう考えても公害だよなぁ。 林野庁が推進した無計画な造林によるものなのは明らかなのだし。
世界中のスギを今すぐに出も燃やし尽くして欲しい。
さて、前回の続きです。
正式に今の会社に入社したものの、はっきり言って全くなにもわからない状態。
『前任の校舎長が、実は常務がやっていた』と言う状態で、ろくに引継ぎもなかったが「塾の運営は初めてだし、わからないことがあったらいつでも聞いてくれ。とりあえず今年度中は毎日、この校舎に顔を出すから。」と言う事で、とりあえず引き継いだ。
1週間で姿を見なくなったけどな。
それで「君が引き継いだんだから、自分でしっかりやってもらわないと困る」と言われたときには、さすがに笑っちまいましたけどね。
夏休み明けに全生徒(約50人程度)と保護者を交えた面談についても、「小坊主先生はまだ慣れてないし、生徒によってそれぞれ違うから、全員を一緒に面談する」と言っておきながら、同席してもらったのは1生徒だけ。
残りは全部、単独で実行しましたよ。 下は小学生から、上は大学受験生までバリエーション豊かで、ホントにきつかったです。
入塾希望者の面談なんか、最初から自分でやってたもんなぁ。 「やれば出来るもんだ。」と自分で感心したよ。
この常務の丸投げ気質は、会社の中でかなり評判だったらしく、他の校舎長どころか一般社員に至るまで、多くの方々から哀れみの眼差しを向けられましたよ、ええ。
で、しばらくすると僕の勤務校舎に勤めている正社員スタッフとの会話が増えてくるにつれで、内情が少しずつ見えてきた。
この校舎は昨年の4月に開校したばかりなのだが、開校準備と生徒集めは社長と常務が行なっていたのだが、開校後には別の校舎長がいたらしいのだ。
しかし、「「この塾の生徒も保護者もあまりにも我侭すぎて、とても統率が取れない!」と2週間で逃亡したらしい。
ちなみに、その人は元公立中学の講師だったそうで。
なるほど、確かに我侭だ。
他の生徒との私語をやめない。 授業中に菓子を食いだす。 『自習』の名の下に、ただ遊びに来てるだけ。 ちょっとした事ですぐクレームをつける。 成績が上がったら生徒の努力の結果。成績が下がったらそれは塾のせい。 「先生が気に入らない」と担当講師の変更を要求してくる。 自分勝手な都合で連絡もなしに休んで、あとから平然と「別の日に授業をしろ」と要求してくる。
いま思いついただけでも、ざっとこれだけある。
そんな連中の面倒を、塾運営が未経験者である俺にしろと?
しかも、以前には社長も「個別指導の校舎を今後展開していくのに、個別授業を研究する必要が有る」と言うことで、自ら意気込んで、この校舎で授業を教えていたらしい。
しかし・・・生徒たちのあまりにも傍若無人さに耐え切れず、1ヶ月で逃げ出したらしい。
当初は「少なくとも、1年間はじっくりと教えてみたい」と周りには言っていたらしいのだが。
無理も無い。 ホントに我侭なガキばかりだしな。
つーか、こんな連中ばかりを、よくもかき集めたもんだよな。 誰だよ、そいつらの入塾面談を行ったのは!?(社長と常務です)
で、自分の我侭が聞いてくれないとなると、すぐに辞めるから「ほんとにここは塾ですか?」と言いたくなることも多かった。
子供もそれを解っていて「私に塾を辞められたら、先生困るやろ?」とニヤニヤ言ってきた時には、マジで頭の血管が切れそうになった。
後でわかったことだが・・・僕が受け持った校舎は、学校の中でもいわゆる「問題児」な連中が集まっていたらしく、こちらの校舎にいる連中と同じ学校であるにもかかわらず、「あの連中がいるから、あの校舎には行きたくない」と、わざわざ電車に乗って同じ塾グループの別の校舎に通っている生徒が十数人以上いるらしいのだ。
なんじゃ、そら? マジでどこのどいつだ、よりによってそんな輩を入塾させたのは!??(だから社長と常務です)
まぁ、経営サイドからは見た場合、収益が確保できればそれでいいですからね。
現場の苦労は解っているふりをしておけばいいのだし。
夏場に入社して以来、平和に過ごせた日は一日だってありゃしない。
なにせ講師陣から、この校舎はバルカン半島(火薬庫の意)と呼ばれていましたから・・・
(つづく)
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