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2007/03/13(火)
●さらば塾講師!(そのB)
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(前回の続きです・・・)
僕が校舎長になってから、毎日のように何かトラブルが起きましたからね・・・
電話で常務に相談しても「僕が校舎長している時にはそんなことがなかった。君自身に落ち度があるのではないか?」と言われ、まったく参考意見にならずに逆に詰められたときには、ホントに切ない気持ちになりましたけどね。
あんたが管理していた頃は、まだ全員が入塾して間もない頃だから、不満も出て無かっただけでは?
そんな中、定期的に朝7時から学校の前でビラ配りに借り出されて、そのまま会議やら研修やらに出席させられて、それから自分の校舎に移動したあと、深夜12時過ぎまで仕事・・・
15時間以上労働しているのが当たり前の日々って・・・一体なんなんだよ?
しかも土曜日だって祝日だって、さも当然のごとく仕事があるし・・・(雑務やら保護者の面談やらで、しょっちゅう駆り出されてた)
さらに言うと・・・他の校舎長連中は年がら年中、校舎に泊まりこんで仕事しているんだと。 自宅には帰っていないか、風呂を入りに行くだけ。
入社してから、「この会社は離職率が異常に高い」と聞いたが、それも当然の結果であると。 しかも、精神か身体を壊して辞めていくパターンが多いそうで。
そんな有様なのに、会議の場で常務は「すぐに体調を崩すスタッフがいるが、それは日頃の健康管理が出来ていない証拠だ!」とか言うけど、そういう台詞は人間としての生活をさせてから言えよ。
個人経営の塾で、経営者が好きで仕事をするのならば、それもありだろう。 しかし、仮にも株式会社が従業員に対して、それを強要するのはいかがなものかと。
社長や常務は「自分たちは寝る暇も惜しんで仕事をしている。それを見習え!」と言うけど、あんた達は役員なのだから、会社に対して昼夜問わずに責任があるからだろ?
・・・つーか、それ以前に自分の家だからだろ?
そう、ここは同族会社なのだ。
社長にとっては会長は父親、常務は兄貴である。
常務に至っては、他所の会社で仕事していて、3年前に実家の会社に戻り、いきなり常務として雇われただったらしい。
そんなこともあって、常務は昔から塾スタッフとして働いている人たちから反感を買っている。 そりゃ、畑違いの人間がいきなり来て、代表権の有る取締役として偉そうにしてりゃ、誰だってムカつくよなぁ。
しかも、「社員の生活レベルを上げるために、もっと会社を大きくしたい。」と社長が言う割には、経営陣と一般社員との待遇が違いすぎる。
会長や社長の家は贅沢なお屋敷だし、山も持っているらしい。
『社員に還元するという発想はない』という、何よりの証拠ですな。
余談ながら、以前に会長が「山の手入れをするのが面倒だから、社員に手入れさせよう」などと、ふざけたことを提案したらしい。
ただでさえハードワークにぶち切れそうになっているのに、それを実行したらマジで全員が退社しかねないので、それは回避されたらしいが。
会長と初めて面談した際、「最初はみんな前向きだが、3年ぐらい経つとなぜか意欲が薄れてくる。君は頑張ってくれたまえ。」と言われた事がある。
『なぜか』じゃねぇよ。 お前ら、確信犯で人を使い捨てるつもりで仕事させているだろ?
こんな調子で、ただでさえ経営陣が江戸時代の商人感覚で従業員に丁稚奉公させているというのに、社員の中にも変な奴らが多かったですよ。
つーか、「ここは社会不適応者の坩堝か?」と思ったぐらいですから・・・
そう思っていたのは僕だけではなかったらしく、実は僕と同時期に辞める校舎長がいて、その人もかなり違和感を感じていたようです。
実はこの人は20年以上もの間、自分で塾を開いていたのですが、経営が面倒になり、3年前に自塾を閉めてこの会社で働きだしたという超ベテランだったりします。
その人が「この会社は全てにおいておかしい。まともな考え方を持っている人は皆さっさと転職していく。残っているのは何か理由があって転職できない連中ばかりだ。」と語ってくれた。
異業種から移ったばかりの僕だけでなく、塾業界にどっぷり浸かっている人までもおかしいと感じるなんて・・・
やっぱりここは、おかしな会社だったんだね!
(つづく)
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