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2007/03/15(木)
●さらば塾講師!(そのC)
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(前回の続きです・・・)
昔から「『先生』と呼ばれて仕事をしている人間は、社会人としての常識が大いに欠如していて、常識的なことが通用しない」と言うセリフが言われいます。
いや、まったくそのとおりです。
今回の実体験で感じたのは、塾講師って、ホントに子供に対して偉そうにしているのが好きなんですよ。
で、保護者にはからっきし弱いと・・・
学習塾の場合、月謝を払うのは親で、実際塾に通うのは子供で、講師が相手をするのは子供であって・・・
利害関係がややこしいんですよ。
そして、保護者からのクレーム等は、校舎長が全て受けることになります。
だから、乱暴な言い方をすると・・・一般の講師は子供相手に偉そうにしていればいいんですよ。
だから「自分は偉い!」「自分の授業は素晴らしい!」と勘違い野郎が生まれてくるわけでして・・・
そんな生活を続けていたら、そりゃ人間性も歪むわな。
で、実際に塾講師のスキル等を考えた場合、普通に大学を卒業して、社会人生活を送ってきた人間なら、誰でも出来ますね。
だって、自分たちがかつて覚えたことが商売のネタになるんだし。 授業科目にもよるけど、改めて覚えることはそんなに多くないしね。
教え方のテクニックとかはあると思うけど、はっきりいって授業が下手な塾講師は掃いて捨てるほどいます。
いま、お子さんをお持ちの方で、子供を塾に通わせようと思っている方は、その塾に入る前に、ご自分の目でその塾の授業を見学に行かれるといいと思います。
また、営業活動と言っても、生徒数の集客するのにチラシを打ったりする場合もあるけど、塾の場合は口コミで入塾するケースがほとんどだから。 あと、『友達が通っているから私も入る』とか。
だから、営業的なノウハウとかはあまり無いです。 ノウハウを確立したつもりでも、今年は通用したけど来年は通用しない・・・なんて事はよくあります。
結論から言うと、若いうちから雇われ塾講師なんかをしてると、人間性が腐る上に社会的に通用するスキルは身につかないのが現状です。
自分で塾を開いたり、校舎運営をする立場でするのであれば、経営術を身に付けられると思いますが・・・そこらの銀行員に任せたほうが、よっぽど経営が上手くいくでしょう。 だって、経済観念の無い人があまりにも多いから。
なんだか、よく銀行が全くの異業種の取引先に出向して、そこで経営補助的なことをしているケースがあるのですが、その理由が良くわかりました。
僕が勤めていた塾のスタッフも、酷かったですからねぇ〜
平気で何時間も遅刻してくる。
需要事項なのに、連絡をよこさない。
事前申請も無く、勝手に備品を買い込んで「経費で落とせ」と要求してくる。
生徒と喧嘩して「お前なんかもう塾に来るな!」と叫びながら同レベルで喧嘩する。
女子生徒に手を出す。
ちなみにこれ、全部が正社員スタッフの話。 情けないったら、ありゃしない。
校舎長クラスにおいても、一般社員から校舎長になった連中は同じレベルですね。 元々の社員教育がなってないから、改善なんてするわけねーわな。
中途採用で異業種から採用された校舎長は、かなりまともなのですが・・・すぐに退職していくので、まともな人間が残っていません。
しかも、この業界はにも差別的があるようで、集団授業を行なっている講師は、個別授業を行なっている講師を見下す傾向があるようです。
「俺は何十人の生徒を一度に教えているんだ。個別授業のやつらは少人数しか教えてないから脳が無い」というセリフを、何度も聞きましたからね。
それに、生徒に対しても「集団授業について来れないようなやつは、人間として失格だ」ともほざいてやがりましたから。
僕からしてみるとお前の授業が下手だから、理解できないのと違うのか?と言ってやりたいですけどね。
まぁ、言ったところで、彼らは人の意見には耳を傾けないですけどね。
自分の狭い世界で、満足しているのでそれを侵食されると拒否反応を示すだけですから。
入社して2ヶ月ぐらいで、「あぁ、この会社・・・と言うより、この業界は腐っているんだなぁ・・・」と痛感し始めました。
このままでは、自分も腐ってしまってどうしようもなくなる・・・
他業種から塾業界へ移るのは、特に苦もなく出来るでしょう。(自塾を開くのはまた別だけど)
しかし、塾業界から他業種へ移るのは、かなり難しいと思います。
偉そうに語ることに慣れて、社会人としてのマナーも持たずにスキルも無く、年齢だけ重ねているような人間を、どこの企業が雇いたがるでしょう?
とりあえず、塾運営のノウハウだけは早急に入手して、いつでも抜け出せるようにしておかないと・・・と、考え始めたのが11月頃。
そしていよいよ、冬期講習という一大イベントが近づくのでした・・・
(つづく)
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