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2007/03/18(日)
●さらば塾講師!(そのD)
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みなさん、こんばんは。
36歳の誕生日に、いきなり実家の母親から最中を50個ばかし送られてきて、かなりせつないバースデーを向えたボンゴレーノ小坊主です。
それでは、前回の続きを・・・
冬期講習が始まる約1ヶ月ほど前に、個別指導の校舎長クラスを集めて会議が開かれた。
その場で配布された資料に目を通したところ、いきなり驚かされました。
俺の校舎の売り上げ目標、全校舎の中で一番高く設定されているやんけ!
社長曰く、「小坊主先生の校舎はまだ開校したばかりだし、どれだけ売上が出るのか未知数だから、高めに設定した。1科目について最低6回で、受験生については5教科全て、他の生徒は最低3教科を取らせたら、なんとか目標達成できるはずだ。」とかのたまわりやがった。
ばっかじゃねぇの、こいつ!?
個別指導の塾は、集団授業タイプよりも金がかかる。 単純計算で一人の生徒につき、10万は軽くオーバーする。
しかも冬期講習の日程は、9日間しか設定されていない。 そのなかで、受験生だけで30コマも取らせたりしたら、他の生徒を担当する講師が足りなくなる。
かなりハードなスケジュールになることが、当然予想された。
どの校舎からも、「こんな目標金額は、とてもクリアできない!」と苦情が出たが、社長は「これを達成してもらわないと困る。子供の将来を不安にさせたら、親はいくらでも金を出すから、死ぬ気で売上を確保してくれ。」というばかりだった。
この会社、相当やばいのね。
それ以前に・・・生徒の事情は関係無しに、売上しか考えないことの会社の体質が、暴露された瞬間でしたね。
会議が行なわれたその日から、保護者を交えた三者面談の予約電話を入れ続けることに。
この面談では、現状の成績を述べて、それに伴って補強が必要と思われる学習科目について冬期講習をお勧めする・・・と言うのが趣旨なんですが、現状もへったくれも無く、中3生には5科目30回コースをお勧めしましたよ。そういう会社の命令でしたから。
本音を言えば、「5科目を塾でやっても意味がないなぁ〜」と言う生徒もいました。 それでも、一応お勧めしましたよ・・・
で・・・たいていの親御さんは疑いもせず、そのまま承諾してくれました・゜・(ノд;)・゜・
結構、普段から保護者の相談とかに乗っていると、そのあたりは信頼していただけるようで。
でも、売上重視の冬期講習の提案カリキュラムを勧めるのは、とても心苦しかったです。
この頃になると、「塾産業とは親の子供への愛情に付け込んだ詐欺商売ではないか?」と思えてきてしょうがなかったです。
しかも、成果が出るかどうかも判らないもんなぁ・・・ホントに皆様、塾選びは慎重にしたほうが良いですよ。
ふたを開けてみたら・・・個別指導部門で冬期講習の売り上げ目標を達成しているのは、僕の校舎のみでした。
社長や常務は「達成できるノルマだから、当然の結果だ」とか、ほざきやがったですけどね。
どれだけの親の金を搾り取っていると思っているんだか。
さて、受講予約はとれたものの、いきなり問題が発生。
冬期講習は朝から晩までぶっ通しなんですが、受講スケジュールを組んでいると一部の生徒から、講習期間の初日が公立中学の終業式であることが告げられた。
それが事実なら、初日については早くても午後からしか授業が出来ない。
その件を社長に確認すると「そうなのか?それは知らなかった。なら、現場で上手く調整しておいて」とか言う返答が帰ってきた。
またそのパターンですか、あんたは!?
4月には各学校のスケジュールが確定しているはずなのに、そういうことも確認せずに物事を進めているんですね
だいたい、目標額達成のために初日からスケジュールがパンパンになっている状態で、なにをどう調整せよと?
保護者やバイト講師に頭を下げまくって、なんとか日程調整しましたよ。
ただでさえ冬休みはクリスマスに正月で、講師も生徒も人が集まりにくいというのに・・・・ヽ(`Д´)ノ
おかげでかなり強引なスケジュールになって、一部の生徒は『昨日は2コマなのに今日は5コマ』とか、バランスもへったくれもない状態になりましたけどね・・・
で、ようやく冬期講習が開始になった直後に、僕の携帯に一本の電話がかかってきたのでした・・・
(つづく)
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