|
2007/03/21(水)
●さらば塾講師!(そのE)
|
|
|
みなさん、こんばんは。
今日は県立高校の合格発表日。
僕の校舎では14名が受験して、14名全員が合格しました。
うちの校舎は新規開校したばかりで、出来のいい生徒は他塾に取られている為に、成績が悪い子がかなり集まっていたんですよ。
だから他の校舎長からは「小坊主先生のところの生徒は、もうどこも受かりませんよ。定時制に行かせたら?」</>などの、かな〜り嫌味交じりでちょくちょく電話がかかってきていたんですよ。
これで文句ねーだろ!
やれやれ、心置きなく辞める事ができますよ。
さて、前回の続きから・・・
冬期講習は基本的に、午前9時30分から午後9時40分まで続けられました。
校舎長である僕は、準備や後片付けもあるから、朝は8時には出社して、帰りは深夜12時まで残っていましたが。
もっとも・・・経営者が間抜けなせいで、初日の午前中はなんにも出来ませんでしたけどね。(前回の日記を参照のこと)
教室内はいつもすし詰め状態で、朝から晩までぶっとおし。
バイトのスタッフも寝不足なのを我慢して授業に臨んでくれているのに・・・困ったことに正社員のスタッフが休みやがる!
実は僕の担当した校舎には、女性の正社員講師が一人いるのですが、こいつがしょっちゅう遅刻したり、休んだりするとんでもない奴でして・・・
彼女の言い訳として「実は精神的に病んでおり、毎晩薬を飲んでいる。その結果、朝に起きられない」という話でした。
確かにそういうことなら仕方ない・・・と思うかもしれない。
しかし、理由は何であれ、予定通りに出勤できないようなら、使い物にならない。
なんと言っても、授業を待っている生徒に迷惑がかかっているのだから。
校舎運営の立場からすると、不定期にしか出勤できないようなスタッフ・・・しかも、「この日は必ず出勤しろ!」と念を押したにも関わらずに、やっぱり連絡もせずに次の日に「すいません」の一言で終わらせる社員は使い物にならないんですよ。
しかも携帯が繋がらないことも日常茶飯事で、繋がったと思ったら「遅刻しますけど、昼からは必ず行きますから」と言いながら、昼過ぎに「やっぱり行けません」とふざけた事をほざくので、僕は当然のことながら、他のバイトスタッフからも「あの人は一体、何様なの?」という空気が流れていました。
冬期講習に入る前から、彼女の無断欠勤や遅刻は数え切れないほど発生しており、そのたびに他のスタッフに迷惑がかかっているのも事実。
僕自身もそいつが遅刻したせいで、39度の熱を出しながらも彼女が担当している生徒の授業を代行したこともありました。
僕がこの校舎を預かる以前から、ずっとこの状態が続いていたらしく、僕が校舎長になってからもこの異常な事態は頻発していたので、常務に「彼女をこの校舎からはずしてくれ!」と上申した。
しかし、常務が言うには「彼女自身も今の状況に苦しんでいる。この壁を乗り越えさせて、自信を付けさせてやりたいから、もうしばらく様子を見てやってくれ。」と拒否されました。
一見、まともに見える解答なのですが・・・実はこれには裏があったことが後日になって判明しました。
使い物にならない講師がお咎めも無く在籍している・・・怪しいとは薄々思っていましたがね。
この話は、また後日に。
ただでさえバイトスタッフには無理を言って仕事してもらっているのに、本来なら率先して動かなくてはいけない正社員が休んでいるという状態に、かなりテンションが下がる状況。
個別指導塾の場合、どうしても講師の頭数が必要ですので、学生バイトさんが頼りになります。
しかも僕の校舎は、バイトのほとんどが女性でした。
これは前任の校舎長(常務)の意向で「女性の方が丁寧な指導をしてくれる」という理由のためです。
いや、ただあんたがスケベなだけだろ?
まぁ、現実的に生徒の保護者から「女性の先生に担当して欲しい」というケースも多いから、別にいいんですけどね。
しかしね・・・個別指導塾の校舎長って、スタッフに対してかな〜り気を配らなくてはいけないんですよ・・・
しょせんはバイト。
気に入らなかったら、いつ辞めてもおかしくないような人たちの管理を、一手に引き受けるわけですから。
生徒はワガママで出来の悪い連中が多いから、スタッフのストレスも溜まる一方。
そんな状態で、少しでもスタッフの居心地を良くしようと、休憩時間には面談室を潰してレストルームにして、お茶やコーヒー、ポットを持ち込んでリラックスして貰おうと必死でした。
また、手のかかる生徒とかからない生徒をバランスよく組み合わせたり・・・愚痴を聞いたり相談に乗ったり・・・
これって・・・やってることがキャバクラの店長と同じではないか?
おかげで冬期講習は、誰一人として休むことなく乗り切ってくれました。 例の問題社員を除いて。
ひとりでも欠けたら、もうお手上げ状態でしたからねぇ。
冬期講習の途中からインフルエンザが蔓延しだしたときには、ホントに冷や汗モノでした。
それに空調は効きが悪く、教室内の人が多すぎて空気が澱み、それが原因で時々体調不良を訴える生徒やスタッフも出る始末でしたから。
そんな戦場と化した年の瀬も近づいた冬のある日、一本の電話が携帯にかかってきました。
かけてきたのは、以前の職場の同僚でした。
この電話が、僕の人生に再び、転機をもたらすきっかけとなったのです・・・
(つづく)
|
|
|