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2008/03/31(月)
何歳になっても、これは無理
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悲劇の始まりは、そう…昨日の朝、祖父からの一本の電話だった。
人が優雅に朝食を口に運びつつ、烏龍茶をすすっているときだ。
祖父からの電話がかかってきたのは。
「虫を見に行こう」
と、手に取った子機から聞こえたのはこの一言。
祖父は、それだけ言い残すと、電話はすぐに切ったようだ。
オレが、「は?」とか「話が見えない」とか言っても、返事はなかった。
その数分後、これも、朝食を終えたオレが優雅にZ(ガンダム)の曲に耳を傾けているときだ。
電話がかかってきた。
どうやら、イトコ(4月で小学2年生)が 「虫を見に行きたい(虫の標本とか展示しているところがあるらしい)」 と言い出したらしい。
でもさ、何でオレが行くこと前提で話が進んでるんだ?
何で、電話がじっちゃんからなんだ?
話を聞く限りでは、 行くのはオレの他はイトコとじっちゃんだけみたいだけど、母親はどうしたんだ?
母親は!?
結局、オレが渋々ながらも、行くことを承諾した。
そのときのオレは、それが後に、あんな悲劇に繋がるだなんて思いもしなかった……。
ズラリと並んだ虫の標本をオレは見てみぬフリをして、歩を進めた。
早くそこを出たかったからだ。
だが、その先にオレを待ち受けていたのは……
――蝶が大量に飼育されている小屋
敢えて言おう。
オレは虫が苦手だとっ!!!!!
たとえ蝶とて例外ではない!!
昔さ、ポケ●ンのカスミが 『虫は嫌いだけど、蝶(バタフリー)はいいの』 とか言ったことがあったけど、オレは嫌だ!
蝶でも無理ッ!!!
しかし、ここまで来て、 「虫が怖いです」 なんて言えると思うか!?
いや、無理だね。
少なくとも、オレは無理だ!!
結局、蝶大量発生のその小屋にin。
中に入って一周し終え、出口がすぐそこなのに、出られない!
何故なら、イトコが蝶を見て動こうとしないからだ!!
さあ、早く来い!
オレもう失神寸前。
そう心で叫んだ頃、意外なところから助け船。
「もう行くぞー」
でかした、じっちゃん!
オレ見直したよ!!
その後、折り紙で虫を作ろう!みたいな場所があった。
それの何処に惹かれる要素があったのかは知らんが、イトコはその場所へ入って行った。
そこでオレは信じられないものを見た。
『○○ゴキブリ』
上がとても開放感抜群に開いた、水槽のようなものにやつらはいた。
そこに貼られた紙には確かにこう書いてある。
『○○ゴキブリ 触っても害はありません』
一般家庭に出るものとは、少しばかり違うようには見えたが、 やつらが黒い悪魔であることに変わりはない。
害がある、ないが問題じゃない。
こんなところにこんなものを置いておくな。
あー、やっぱりイトコが触りに行っちゃったよ。
って、おい、イトコよ。
君は一体何処へ行くつもりだい?
……ッ!!!!!?
来るなっ!!!
ゴキ●リを撫で回した手でこっちに来るなー!!!!!
今だから言える話。
オレはゴキ●リが苦手です。
中2のとき、当時通っていた学校の更衣室に出たゴキ●リを 体育館シューズで叩き潰したことがあるけど、 理由は『オレのところに来られると迷惑だから』。
このオレ様ともあろう者が、たかがゴキ●リごときにびびるところを見られたくなかったから。
そういえば昔、殺したあとの処理が嫌だからって 掃除機で吸おうとしたら母に怒られたことがあります。
「掃除機の中のゴミ袋の掃除は誰がやると思ってるんだ」って。
そのときはまだ知らなかったんだよ。
いちいち中の袋の取り替えが必要だなんて。
掃除機をブラックホールみたいに思ってたから♪
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