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2006/05/04(木)
雲に泣く
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3日、この日は日中から素晴らしい天気でしたから、常々狙っていたシュワスマンワハマン彗星の撮影を敢行することにしました。ペンギン水族館から帰宅後、速攻で機材を積み込み、夜を待ちます。 場所は、ここのところすっかりご無沙汰にしていた「船長っの場所」。春の日差しに照らされて草ぼうぼうになっているかと思ったら、当地は意外にもさっぱりこぎれいな状態です。 空は透明度がやや悪いようですが、微風でコンディションとしては上々。機材のセッティングを終えた後、まずは木星の撮影をするべく望遠鏡を向けると・・・、グニャグニャの木星のお出ましです。ええーーーー?何でこんなにシーイング悪いんだ?時刻は夜半前なので、木星も南中間近になろうとしているのですが、ベランダで見るよりもヒドイ状況でした。
ならば、しばらく彗星の方でも鑑賞しますか。ホタロンを彗星があるであろう場所に向けます・・・が、ファインダーではどこにあるのかさっぱりです。情報では7×50の双眼鏡でもなかなか見つけられないという評価をあちこちで聞いていましたが、いや、ホントに見えません。 5分後、幸運にもエイヤで向けたところにたまたま彗星がありました。一応尾が伸びているのは確認できます。が、ショボすぎ。これだと写真を撮っても見栄えしないかもしれません。 とは言ってもせっかく撮影を目的に来たわけですから、まずはカメラレンズで撮ってみることにします。EFレンズは無限遠のピント合わせにいつも苦労しますが、慎重に合わせればきっと神様は微笑んでくれるはず。そう願って2分露出で5枚撮影してみます。
さぁ、この後木星を撮って、その後メインの「防具76EDによる彗星撮影」へといこうしましょう。・・・雲だとっ!? いつの間に?南の方からわんさか雲が湧き出てきているじゃないですか。一体どういう事ですか?雲はあっという間に木星を飲み込んで、彗星のある天頂付近を覆ってしまいました。救いは雲の切れ間が結構あるので、もしかしたら回復するかもしれないという期待感が残ることですか。 しかし、木星は最悪です。雲が流れるたびに変光星よろしく明滅を繰り返し、像も激しくかき乱されています。何とか、木星の衛星が木星面を通過している場面を鑑賞できましたが、とても撮影するだけの価値はありません。 ならば、木星の撮影は諦め、防具76EDシステムへの切り替えを行います。一旦架台からホタロンを降ろして、防具76EDが載ったプレートを赤道儀に載せようとしたその時!!!ガッツン!!!! ドライブシューーーートッ うわーーーっ、三脚をしたたか蹴ってしもうた!極軸が、極軸がずれてもうた!!
この時点ですっかり気力がなくなってしまって、怒り心頭で機材を片づけリンガーハットに直行したのでした・・・・。 なお、カメラレンズで撮影した彗星ですが、やっぱりピンぼけでした。 こ、こ、この悔しさはどこに向ければいいというのか・・・。
*ピンぼけが分からない程度に縮小しましたが、どこに写っているのやら・・・?
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